AIを活用した外観検査のMENOUがシンガポールに法人設立

AI外観検査の最前線、MENOUのシンガポール法人設立

株式会社MENOU（メノウ）は、AIを駆使して人間の視覚や判断力を補完する画像検査ソリューションを提供しています。この度、同社はシンガポールに現地法人「MENOU SINGAPORE PTE. LTD.」を設立し、海外市場への対応を強化することを発表しました。

設立背景とその目的

近年の日本においては、労働人口の減少が深刻な問題となっており、製造業においては人手不足が品質に影響を与えています。特に「安心」「安全」を重視する日本において、AI技術を用いた外観検査や品質管理への関心が高まっています。そのため、国内外を問わずAI外観検査のニーズが急速に増加しています。

株式会社MENOUが開発した「検査AI MENOU」は、日本全国のさまざまな業種において導入が進んでおり、特に日系企業が東南アジアに持つ生産拠点においても導入が増えています。この流れを受けて、同社はシンガポールに現地法人を設立し、海外のお客様に対して迅速かつ的確なサポートを提供することを目指しています。

代表取締役の西本氏のコメント

MENOUの代表取締役である西本励照氏は、「私たちはこれまで日本全国で検査AI MENOUを通じて、お客様の課題解決に取り組んできました。しかし、最近では海外拠点での活用を検討されるお客様が増えてきました。シンガポール法人の設立は、そのニーズに応えるための第一歩です。私たちは『検査に付加価値を』というミッションを掲げ、グローバルな展開を加速させます」と述べています。

MENOUの特徴と実績

株式会社MENOUは、『検査に付加価値を』という理念のもと、AIを活用した外観検査ソリューションを展開しています。「検査AI MENOU」は、プログラミングなしで利用可能なノーコードソリューションであり、現場の担当者が自分たちの検査ノウハウを反映させることができます。これにより、検査仕様の変更や製品に柔軟に対応することができるのです。

このシステムは現在、自動車部品や医療機器、食品、日用品など170社以上の企業で導入されており、多くの検査現場で実績を上げています。さらに、2024年10月にシンガポールで開催された東南アジア最大のイノベーションイベント「Singapore Week of Innovation & Technology 2024」では、MENOUが5,500のスタートアップ企業の中からTOP10に選ばれるという名誉も得ています。