安田祐香が切り拓く女子ゴルフ界の新たな道とその挑戦

2020年にプロデビューを果たした安田祐香選手は、数多くのアマチュアタイトルを手にしてきた期待の若手プロゴルファーです。今年24歳を迎え、彼女のゴルフキャリアは新たな転機を迎えています。昨年9月、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでのプロ初優勝は、彼女にとって大きな自信となったことでしょう。しかし、安田選手にとって2025年はさらなる飛躍を果たすための重要な年であり、彼女自身の限界を超える挑戦が待っています。

特に注目されるのが彼女が選択したタイでの合宿です。タイはその美しい景観と戦略的なゴルフコースで知られ、アジア屈指のゴルフ天国と称されています。安田選手は10日間にわたって練習に励み、一球一球にテーマを設けながら新たな技術を習得することを目指しています。特に、インパクト時の角度や芝の種類を細かく試すことで、より高い精度を養っています。

コーチの坂田雅樹氏は、安田選手を著名な選手である古閑美保に匹敵する“天才”と称賛していますが、彼女はプロ入り以来、アマチュア時代の栄光や体力に関する否定的な言葉に悩まされてきました。それでも安田選手は、彼女自身に厳しさを持ち続け、着実に成長を遂げています。特にパット技術の改善に重点を置き、スタンスを見直すなど自らの技術を磨いてきました。

練習はグリーン上だけではありません。安田選手は自らの限界を試すために、日々の走り込みにも取り組んでいます。その姿勢はまさにアスリートらしいものです。

このタイ合宿には、彼女の3歳年上の姉、美祐さんも同行しています。安田選手がゴルフを始めるきっかけを与えた美祐さんは、現在ツアーのキャディとして安田選手を支えています。美祐さんの明るさは、時にネガティブになりがちな妹を支える力になっています。昨年の優勝を経て、二人は新たな目標を持つようになりました。今年、姉妹が共に目指す先にある「見たい景色」とは何か、注目が集まります。