スマホ決済で新しい観戦体験を提供
JCBとサンフレッチェ広島が連携し、広島市の「エディオンピースウイング広島」において、NFCタグ決済を利用したテーブルオーダーサービスを導入することが発表されました。これにより、2025年9月12日から開催される明治安田J1リーグの試合で、観客はスマートフォンを使って座席から直接飲食物を注文し、決済をすることが可能になります。このサービスは、特に混雑が予想される試合開催日における利便性を高めることを目的としています。
NFCタグ決済システムの概要
NFC(Near Field Communication)技術を用いた決済方法は、スタジアム内に設置されたNFCタグにスマートフォンをかざすだけで、メニュー画面が表示され、選択した商品をApple PayやGoogle Payで簡単に決済できます。これにより、注文から支払いまでのプロセスが迅速に完了し、観客は試合に集中しながら飲食を楽しむことができるのです。
利用方法の詳細
1.
NFCタグの読み取り: 各座席にはNFCタグが設置されています。観客は専用のアプリや登録なしに、スマートフォンのNFC機能を使ってタグを読み取ります。
2.
メニューから商品選択: 表示されたメニュー画面から希望する商品を選びます。
3.
決済完了: 商品をカートに入れ、決済を行えば注文が完了。後は、指定された方法で商品を受け取ります。商品は、配達スタッフが座席まで持ってくるか、受け渡しブースで受け取ることが可能です。
対象座席と時間
このサービスは、特定のバラエティーシートと法人限定の座席で利用可能です。具体的には、ハイカウンターテラス、テーブルテラス、リビングテラス、パーティーテラス、プレミアムスカイボックス、スイートテラスなどがあります。
試合開始後から前半終了までの間に注文が可能です。
導入の背景と今後の期待
「エディオンピースウイング広島」では、2024年2月からの開業以降、各試合に約3万人が来場しており、特にハーフタイムなどのピーク時における店舗の混雑が大きな課題でした。この新たなサービスにより、待ち時間の削減と快適な観戦を実現することが期待されています。
JCBとサンフレッチェ広島は、この取り組みを通じてユーザー体験の向上を図り、「世界基準のホスピタリティ」を目指すとともに、全ての観客に感動を与えられるスタジアム体験を提供していく方針です。今後の発展に期待が高まります。
NFCタグ決済の利点
NFCタグ決済は、電源不要で柔軟に設置できるため、多くの観客が集まるイベントにも適しています。また、QRコードを用いた決済と違い、簡単に読み取れるのが最大の利点です。これにより、よりスムーズな取引とサービスが実現されるのです。
今後、JCBとサンフレッチェ広島のさらなる取り組みが注目されます。このテーブルオーダーサービスが、スタジアムの新しい常識として定着していくことを期待しましょう。