昭和の音楽シーンがよみがえる『アカサカ・ソウル』再発
2014年に登場した和製ソウル・グルーヴ歌謡のコンピレーション『アカサカ・ソウル』が、待望の再発を果たします。この人気作品は、昭和の経済成長期に日本のポピュラー音楽を牽引した赤坂にルーツを持ち、重要な音楽的遺産として知られています。
赤坂と和製ソウルの歴史
1968年に行われたTamla-Motown Festivalは、日本のソウル音楽に新たな風を吹き込みました。赤坂MUGENがオープンした後、約10年間にわたって日本コロムビアは赤坂に本社を置き、数々のヒット曲を生み出しました。特に和製ソウル・グルーヴ歌謡の基礎を築いたこの時期に、多くのアーティストたちが活躍しました。
新装盤『アカサカ・ソウル・ファンク』の登場
今回の再発では、オリジナル盤の収録曲に新規2曲を加えた新装盤『アカサカ・ソウル・ファンク』も準備されています。フランスのレーベル「180g」の手によりアナログ盤としてリリースされることが決定し、同時にデジタル配信も行われます。特に、このレーベルは和モノに力を入れており、今後の展開が楽しみです。
オリジナル編では、しばたはつみや弘田三枝子などの名曲が揃い、カヴァー編には数多くのソウルスタンダードが収録されています。その中には、弘田三枝子の「迷信」や、TAN TANの「ハッピー・デイ」といった名曲があり、聴く者に強い影響を与えます。
リリース情報
- - CD再発: 『アカサカ・ソウル デラックス』は、2025年1月29日に発売されます。内容は2枚組で、40曲の和製ソウルの名作が収められています。価格は3,080円(税抜き2,800円)です。
- - 新装盤LP: 『アカサカ・ソウル・ファンク』は、2025年2月28日からデジタル配信が開始され、アナログ盤もフランスのレーベル「180g」よりリリースされます。
この再発によって、昭和のソウル・グルーヴ音楽が新たに注目を浴びることが期待されています。ピュアなグルーヴと情熱的なサウンドを再体験し、是非とも聴いてみてはいかがでしょうか。
聴きどころ
特に注目したいのは、オリジナル編から厳選された曲たちです。「シンガーレディ」や「あなたがいなくても」などのヒット曲は、当時を思い起こさせるメロディーとサウンドで、現代のリスナーにも新鮮に響くことでしょう。また、意外なカヴァーも収録されており、当時のアーティストたちの個性を楽しむことができます。
日本のソウル音楽の魅力を再発見するこれらの作品は、音楽ファンにとって見逃せない一品です。過去の名作たちが新たな命を吹き込まれ、現代に蘇る瞬間を共に楽しみましょう。