不登校の子どもたちに新たな学びの場を提供するオンライン家庭教師サービス始動

不登校の支援を新たな形で

近年、不登校の問題は日本社会においてますます深刻化しています。文部科学省の調査によれば、2019年度には18万人を超える子どもたちが、30日以上も学校を欠席しています。この数は過去最高を記録し、無気力や不安がその主要な原因であることが明らかになっています。学校に行きたくても行けない子どもたちにとって、社会との繋がりを持たずに過ごすことは、とても高いハードルとなります。

新たなオンライン家庭教師サービス『夢中教室WOW！』の登場

そのような背景を受け、ワオフル株式会社が新たに立ち上げる「夢中教室WOW！」は、勉強を教えずに子どもたちの「やりたい」ことを探究するオンライン家庭教師サービスです。11月19日よりスタートするこのプログラムは、1対1で子どもと向き合い、彼らの興味や関心を引き出すサポートを行います。

特徴的なアプローチ

1. 気軽に参加できるオンライン形式
外出が難しい子どもでも、オンラインなら自宅からでも参加可能です。最初は一対一のやり取りからスタートし、次第に複数人とのコミュニケーションに慣れていくことで、社会性を育んでいきます。

2. 寄り添う大人との出会い
このプログラムでは、子どもたちの気持ちに寄り添い、否定することなくコミュニケーションをとる大人との出会いが貴重です。自分の「やりたい」ことを安心して話せる環境が、自信を育み、前向きな姿勢を作る助けとなります。

3. 充実した体験の提供
子どもたちが「好き」なことを深掘りしながら、新しい興味を見つけるための経験を提供します。このプロセスは、今後の人生において大きな糧となるでしょう。

実際の授業例

ここで実際の授業の様子をいくつか紹介します。

数字と将棋が好きな小学2年生

発達障害を持つこの生徒は、将棋や数字に興味を示していました。オンライン授業が開始されてからは、一緒に数字の不思議を探究することができ、最近は素数に夢中になっています。将棋対決では、大好きな将棋を通じて学びを深め、日々楽しんでいます。

K-POPを愛する小学6年生

K-POPのファンであるこの女の子は、韓国語を学ぶことを目標にしています。彼女は、韓国のアイドルとSNSで交流することを目指して学び始めています。目標達成後には、自らがラジオ番組を通じて韓国の素晴らしさを発信することを計画中です。

事業の背景と信念

ワオフル株式会社の代表、辻田寛明さんは、日本の子どもたちの自己肯定感の低さに対する問題意識からこの事業を立ち上げました。彼は東京大学で中高生と夢を語り合った経験を踏まえ、現状を変えるべく行動を起こしました。大学院での貧困研究を通じて、他国の子どもたちが持つ活き活きとした姿勢に衝撃を受け、自己肯定感を高めるプログラムの必要性を痛感しました。

最後に

不登校の問題は日本社会で見えにくい側面があるため、積極的に支援の手を差し伸べることが求められています。「夢中教室WOW！」はそんな子どもたちに新しい未来を拓く場を提供することを目指しています。

ある子どもたちが他人と比較することなく、自分自身を認め、夢中になれる体験を見つけることで未来へ一歩踏み出す助けになればと願っています。私たちの取り組みにぜひご注目ください。