塙保己一賞の表彰候補者募集開始
埼玉県では、全盲の学者「塙 保己一」にちなんで、障害を持つ方々やその支援者の活躍を称える「塙保己一賞」の第19回表彰候補者の募集が開始されました。この賞は、日本国内で活動し、社会的に顕著な成果を上げた障害者や、障害者支援に貢献してきた個人や団体に与えられます。これまでの18年間にわたり、合計57人の障害者と12団体がこの栄誉を受けています。
賞の種類と対象者
今年度の応募には、以下の3つの賞が設けられています。
1.
大賞
-
対象者: 社会的に顕著な活躍をしてきた障害者本人
- 日本国内在住者に限ります。
2.
奨励賞
-
対象者: 今後の活躍が期待される60歳未満の障害者本人
- 日本国内在住で、令和7年4月1日現在で60歳未満の方。
3.
貢献賞
-
対象者: 障害者を支援している個人または団体(障害の有無は問いません)
- 日本国内在住で、社会的な支援活動を行っている個人・団体が対象です。
上記の各賞は、視覚障害以外の障害を持つ方々も応募できます。これは非常に多様性に配慮した取り組みとも言えるでしょう。
応募方法
応募するには、候補者調書および推薦書に必要事項を記入し、応募してください。詳細な応募方法は、埼玉県のオフィシャルサイトで確認できます。以下が応募先のリンクです。
埼玉県ホームページ
募集期間
募集は令和7年6月1日から8月31日まで、当日消印有効です。この期間は、障害者やその支援者のこれまでの功績をしっかりと振り返り、誰が表彰にふさわしいかを考える重要な時期です。
選考方法
候補者は、塙保己一賞選考委員会により選考され、その結果をもとに知事が最終決定を行います。評判の高い賞に選ばれるためには、推薦者からの支援が重要です。周囲の協力を得ることも、受賞への近道になるでしょう。
表彰式
受賞者の発表は、令和7年12月20日(土)に行われる予定の表彰式で行なわれます。受賞が決まった方々には、表彰状と記念品が贈呈されます。この表彰式は、障害者の社会における重要性を再認識する貴重な機会となります。
主催と後援
この受賞制度は、埼玉県が主催し、本庄市や埼玉県教育委員会が共催します。また、厚生労働省、文部科学省などの後援も受けており、全国的にも注目されるイベントです。社会福祉団体や学会も協力しており、地域の支援にもつながっています。
塙保己一について
塙保己一は1746年に現在の本庄市に生まれ、江戸時代後期に活躍した全盲の学者です。全盲でありながら貴重な文献を収集し、編纂した「群書類従」と、国学の研究の場である「和学講談所」を創設し、多くの弟子を育てました。彼自身の業績を記憶し、その精神を受け継いでいくためにも、この賞を通じて未来の才能を見つけることが大切です。
私たちの周りには多くの障害を持った人々がいますが、彼らの努力や成果を公に称えることは、社会全体にとっても有意義なことです。あなたの身近にいる素晴らしい方々を、ぜひ推薦してみてください。