日本初!PFASフリーの高撥水デニム生地が誕生
環境に優しい素材の開発が急務とされる中、熊本市に本社を構えるメイドインジャパンの工場直結ファッションブランド「ファクトリエ」が、木製家具の名門、カリモク家具と手を組みました。ファクトリエが開発したPFASフリーの特許撥水加工「NEWEVER加工」を施したリサイクルポリエステルデニム生地が、国内初としてカリモク家具に提供されることになりました。このデニム生地は、2025年6月に開催される「オルガテック東京2025」で展示される予定です。
PFASフリー=C0の新しい撥水技術
多くの撥水生地に使用されている有機フッ素化合物(PFAS)は、その環境への影響が懸念されています。特にC6などの化合物は自然環境に分解されにくく、世界中で規制が進められています。こうした状況を受けて、ファクトリエはPFASを一切使用しない「C0」技術に着手し、約1年の歳月を経て「NEWEVER加工」を完成させました。この加工は、PFASフリーでありながらもC6並みの撥水性を実現しています。環境への優しさを重視しつつ、高い機能性を持つ生地の誕生は、業界に新風を吹き込むものとなります。
環境負荷の少ない製造プロセス
今回提供されたリサイクルポリエステルデニムは、広島県福山の篠原テキスタイルで制作されました。この生地は廃棄予定だった素材にNEWEVER加工を施したもので、製織時にほとんど水を使用せず生産されたため、環境に優しい特徴があります。
環境問題に積極的に取り組むカリモク家具
カリモク家具は、2024年から環境に配慮した家具製造を進めています。特に「虫食いナラ材」の有効活用を推進し、未利用木材のアップサイクルに取り組んでおり、今後もファクトリエとのコラボレーションを通じて、持続可能な商品を生み出していく予定です。これまでにも、ファクトリエは「水平リサイクルTシャツ」や残布を用いた商品開発など、環境問題に対して独自のアプローチを行なっています。
特別展示!「Polar Lounge Chair L」のモデル
「オルガテック東京2025」では、ファクトリエが提供したリサイクルポリエステルデニムを使用した特別版「Polar Lounge Chair L」が展示される予定です。この椅子は、カリモク家具の虫食いナラ材を脚部に採用し、座面にはファクトリエのデニム生地を使用しており、見た目にも機能的にも魅力的な商品となっています。
展示会情報
オルガテック東京2025のカリモク家具ブースにおいて、製作した「Polar Lounge Chair L」の展示が行われます。出展日時は2025年6月3日(火)から5日(木)まで、場所は東京ビッグサイトの南1-4ホールブースNo.S4-D03です。
ファクトリエについて
ファクトリエは2012年に創業し、世界ブランドを手掛ける日本のアパレル工場と直接提携し、高品質な商品を適正価格でお届けしています。アパレル業界の国産比率は1%台に減少する中、工場直結の仕組みを導入することで、国内産業の活性化にも貢献しています。ファクトリエの取り組みは、テレビ東京の「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」など、多くのメディアにも紹介されています。
ファクトリエとカリモク家具のコラボレーションは、今後のアパレルや家具業界における環境意識の高まりを象徴するものです。これからますます注目を集めるこの取り組みを、皆さんもぜひチェックしてください!