町家旅館Nazuna、地方活性賞受賞！人材育成の新たな取組みを評価

Nazuna、地方活性賞を受賞

京都で町家旅館を展開する株式会社Nazunaが、2025年6月に開催される「第14回日本HRチャレンジ大賞」で、地方活性賞を受賞したことを発表しました。この賞は、日本HRチャレンジ大賞実行委員会が主催し、企業や団体の人材に関する優れた取り組みを認めるものです。特に地方活性賞は、地域に根ざした人材施策や働き方改革を通じて、地方創生に貢献した努力を評価するものです。

受賞の背景

Nazunaの受賞は、宿泊業界における人事制度の明確化を進めたことに起因します。同社は、キャリアパスを「ジェネラリスト（管理職志向）」と「おせっかい志向（接客特化志向）」の2つに分類しました。この取り組みは、等級ごとの評価基準と給与体系を外部にも公開することで、従業員が将来のキャリアを明確に描けるようにすることを目的としています。

この新しい制度の導入により、従業員の成長意欲が高まり、離職率が改善され、採用実績も向上しました。Nazunaでは、従業員との丁寧な対話を重ねながら、制度を着実に進化させています。これらの実践が業界全体の人材マネジメントにも良い影響を与えているとして、高く評価されました。

渡邊社長のメッセージ

代表取締役の渡邊龍一氏は、「今回の受賞は、お客様を大切にし、制度作りに協力してくれた従業員のおかげです。私たちは、誰かのために動くことを楽しめる環境を作りたいと考えています」と述べています。彼は、従業員が自らのキャリアを選び、納得して働ける制度をさらに磨き続け、宿泊業界全体に良い流れを生み出したいと意欲を示しています。

Nazunaの独自性

Nazunaは、「フレンドリーラグジュアリー」をコンセプトにし、心地よい高級な宿泊体験を提供しています。現在、京都に「Nazuna 京都二条城」や「Nazuna 京都御所」といった宿を運営しており、これらは『ミシュランガイド京都・大阪』で3パビリオンを獲得するなど、クオリティの高さが認められています。また、2024年には「Nazuna 京都椿通」がおもてなしセレクション金賞を受賞する予定です。さらに、2024年秋には「Nazuna 京都東本願寺」が開業し、2025年には「Nazuna 箱根宮ノ下」にも進出する計画です。

これからもNazunaは、歴史的な建築や町並みを生かした唯一無二の滞在体験を提供し、地域の活性化に貢献することでしょう。