沖縄県国頭郡東村は、新たに母子手帳アプリ『母子モ』を導入し、育児支援のさらなる充実を目指しています。これは、村が掲げる基本理念「子育ての喜びが実感できるみんなで支える東村の豊かな未来」に基づく取り組みの一環です。2024年1月6日より、『母子モ』は『あがりぼし』として同村で提供が開始され、670以上の自治体で実績のあるこのアプリは、今後の電子版母子健康手帳の原則化に向けた先駆けとなります。
『母子モ』アプリは、妊産婦と子どもの健康データをスマホやタブレットで簡単に記録・管理できる機能を持ち、予防接種のスケジュールや健康診断の結果もスムーズに管理できます。また、クラウドにデータを保存することで、万が一の紛失時にも安心して使用し続けられるという大きな利点もあり、他の市町村への転居時や機種変更時にも継続利用が可能です。
東村では、出産祝金や保育料の軽減に加え、医療費の無償化など、子育て世帯に向けた手厚い支援策が講じられています。具体的には、第1子10万円、第2子20万円、第3子以降30万円の出産祝金が交付され、保育料も第1子1万円、第2子5千円、第3子は無料となっています。さらに、高校卒業までの医療費を無償化することにより、家計の負担を大幅に軽減しています。
村内では、放課後の学習支援や食事提供を行う「フリースペースあがりキッズ」の運営など、子どもが安心して成長できる環境を整える取り組みも進められています。これらの施策に加え、母子手帳アプリ『母子モ』の採用は、子育て情報をより便利に活用してもらうための重要な一歩です。
『母子モ』には、妊娠中の体調や体重、胎児や子どもの成長を記録する機能があり、育児記録としても活用できます。「できたよ記念日」機能では、子どもの成長を写真と一緒に残すことができ、親子の大切な思い出を手軽に記録できます。また、アプリを通じて重要な情報が、テキストや画像・動画で迅速に届けられるため、非常時でも安心して育児を進められます。
加えて、妊娠・育児時に活用できる各種制度やサービスの案内があり、助成金や医療制度の情報を提供します。このように、沖縄県東村は、地域密着型の子育てアプリを通じて、妊娠から育児の段階において親の負担を軽減し、安心で便利な育児環境を実現しようとしています。
今後、同村は2030年を目指し、妊娠から子育て期のサポートをより充実させ、保護者や自治体、医療機関の手間を削減することをビジョンに掲げています。子育て関連事業のデジタル化を進める『子育てDX』というサービス裏付けとして、母子健康手帳のデジタル化を目指す地域実証も行われています。
ぜひ、沖縄県東村にお住まいの方は、『母子モ』アプリをダウンロードし、子育てのサポートを受けてみてください。月額料金は無料で、App StoreやGoogle Playから簡単にアクセスできます。地域の子育て環境をより豊かにするための一助となることでしょう。