世界で注目される囲碁の魅力とその効果
2024年10月から、公文エルアイエル(代表取締役社長:津田美衣子)が新たに開始する「公文囲碁」のライセンス提供事業。囲碁を生涯学習の優れた素材として、多くの方々にその魅力を伝えていくことを目指しています。特に、心豊かな人生を過ごす手助けとなるよう、囲碁の普及に尽力することが重要とされています。
最近、この取り組みの一環として、囲碁の世界で知られるトップ棋士やその愛好者、教育機関の関係者に囲碁の魅力、さらには認知症予防効果についてインタビューを行いました。これにより、囲碁の新たな可能性が浮かび上がりました。
トップ棋士たちが語る囲碁の魅力
アンガールズ田中卓志さんの囲碁愛
お笑いコンビ「アンガールズ」の田中卓志さんは、囲碁を通じての自己理解の重要性を語ります。「負けて、立ち上がって、また負けて、自分を知る」と述べ、囲碁が持つ深い哲学的な要素について触れました。囲碁はただのゲームではなく、人生の教訓を提供するものと感じています。
一力遼さんの学習と両立の秘訣
日本の囲碁界で多くのタイトルを保持する一力遼さん(現在4冠)は、学業と囲碁の両立がいかに重要であったかを強調します。特に、中学から棋士として活動を続ける中で、囲碁が学校の勉強にも役立ったという経験談を語ります。「囲碁を通して鍛えた思考力や記憶力が、試験勉強に生きている」と述べ、囲碁教育の価値を訴えます。
藤沢里菜さんのメッセージ
囲碁棋士として注目を集める藤沢里菜さんも、その魅力を語ります。「勝負は負けてからが大事」と語り、自分が納得するまで挑戦することの重要性を伝えました。囲碁は単なる娯楽ではなく、自己成長の手段でもあることを多くの人に知ってほしいと語ります。
囲碁の効用
特に注目すべきは、囲碁が持つ強力な認知機能の向上効果です。東京大学の囲碁部メンバーによる座談会では、受験勉強と囲碁の関連について、記憶力や思考力、洞察力の重要性が語られました。囲碁に触れることで、思考力が養われるとの意見が大半を占めました。
また、兵庫県宝塚市では「囲碁で育む子どもたちの非認知能力」というプログラムが展開されています。ここでは、諦めない心や思いやり、忍耐力を育むための教育的効果が評価され、実践が進められています。
認知症予防の研究
さらに、囲碁の認知症予防効果について、東京都健康長寿医療センターの医師飯塚あいさんが研究結果を発表しています。囲碁は基本的なルールが少なく、物忘れが進んでも学習し続けることができるという特性が、認知症の進行抑制につながる可能性があるとされています。「私自身、3分前のことを忘れてしまう患者さんでも、囲碁を続けるうちに上達している姿を見てきました」と、飯塚さんは語ります。
今後のプラン
公文囲碁のサービスは、世界150の国と地域で展開され、オンライン学習が可能です。さらに、パンダネットと提携したオンライン対局サービスも提供され、囲碁の普及が進むことが期待されています。今後の囲碁による教育や健康促進の活動に注目が集まります。これらの新たな取り組みが、多くの人々に囲碁の楽しさを広め、心豊かな生活の手助けとなることを願っています。