MIXIがオーストラリアのPointsBetを完全親会社化する決定

株式会社MIXIがPointsBet Holdings Limitedを完全子会社化へ

株式会社MIXI（東京都渋谷区）は、2025年2月25日付の取締役会で、オーストラリアのPointsBet Holdings Limitedの全株式を取得することを決めました。この株式の取得は、MIXI Australia Pty Ltdを通じて実施されます。このニュースは、MIXIの観戦事業やベッティング事業の拡大に向けた重要なステップとされています。

PointsBetについて

PointsBetは、オーストラリア証券取引所に上場している企業で、ベッティングを主な事業として展開しています。オーストラリアおよびカナダ市場での高いシェアとブランド力を誇り、業界トップレベルのベッティング技術を活用しています。

MIXIがこの企業を買収する背景には、国内で成功を収めている「TIPSTAR」などのソーシャルベッティングサービスがあり、海外市場への進出を狙う狙いがあります。特に、オーストラリアには「競馬の日」が存在するなど、家族や友人と楽しむ文化が根付いており、MIXIにとって魅力的なターゲット市場です。

株式取得の理由とスキーム

MIXIの取締役会では、PointsBetの全株式を現金で取得することが承認されました。この取得は、オーストラリア会社法に基づく「Scheme of Arrangement (SOA)」という手続きで進められ、PointsBetの株主総会での承認が必要です。具体的には、75％以上の議決権を持つ株主の賛成と、オーストラリア裁判所の批准、外国投資審査委員会の承認が求められます。

このスキームに基づき、株主の保有する株式が全てMIXIに転売され、企業の完全子会社化が図られます。また、MIXIのデジタルエンターテインメントセグメントと、海外市場のニーズが合致することで、大きなシナジー効果が生まれると期待されています。

今後の展望

MIXIは、PointsBetの動向を注視し、必要な承認を得て本件株式取得が成功裏に進むよう努めています。今後、これに関する詳細や、企業の業績への影響については、速やかに情報を開示する方針です。

このように、MIXIが進めているPointsBetの完全子会社化は、グローバルなベッティング市場においてさらなる成長を遂げるための戦略的な一手といえるでしょう。今後の展開に目が離せません。