東京大学公共政策大学院での講演内容
2025年11月19日、水曜日、東京大学公共政策大学院が主催する授業「資本市場と公共政策」にて、金融教育に関する特別講演が行われました。この講演は、民間企業における金融経済教育の向上に向けた取り組みや、その未来についての考察がメインテーマです。
講演の背景
東京大学公共政策大学院では、学生が将来の政策プロフェッショナルとして必要なスキルを身に着けることを目指しています。本講義では、学生が金融経済教育についての理解を深めるために、さまざまな業界関係者から知見を得ることに重点が置かれています。このたび、白羽の矢が立ったのが「金融教育の未来を創る企業連合会」であり、民間企業の取り組みを通じて、金融リテラシーの重要性を学ぶ機会となりました。
講演の概要
本講演では、ABCash Technologiesの代表理事である辻侑吾氏が基調講演を担当し、以下のテーマに沿ってプレゼンテーションが行われました。
1.
金融教育市場の現状と課題
日本における金融教育の定義や目的、世界各国における金融教育の状況との比較を通じて、日本が直面する特有の課題について詳しく解説しました。特に、貯蓄文化が根強く残る日本社会において、投資に対する心理的バリアが影響している点が指摘されました。
2.
民間企業の現場の取り組み
講演では、実際に金融教育に取り組む企業の事例が紹介され、知識の提供だけでなく、実際の行動変容に繋げる必要性が強調されました。体験型プログラムやデジタル技術を活用した金融教育の実践的なアプローチが語られる中で、導入に際する課題も明らかにされました。
3.
金融教育の未来を創る企業連合会の役割
この連合会は、金融教育の重要性が日本経済の発展に直結することを認識し、民間企業や団体の知見を結集することを目的としています。官との連携も視野に入れつつ、効果的なプログラムの開発を進めていく計画が明らかにされました。
4.
官民連携の重要性
官と民それぞれの役割分担についても言及され、官が制度を整備し、民が教育の実行を担う新しいモデルの構築が提案されました。これによって、教育現場と個社の取り組みが一体となり、社会全体での学びの支援が実現されることが期待されています。
5.
金融教育市場の未来展望
最後に、日本の金融教育市場が2030年までに大きな成長を遂げる見込みが示され、行動の習慣化や社会的還元を通じて持続可能な社会の実現が描かれました。市場の成長を促進するためには、地域や家庭まで広がるエコシステムの確立が求められています。
質疑応答セッション
講演後には、学生たちから多様な質問が寄せられ、このトピックに対する高い関心が示されました。金融教育の仕組みや世代別アプローチ、さらには官民連携の可能性など、多岐にわたるテーマが活発に議論されました。
連合会の今後の活動
「金融教育の未来を創る企業連合会」は、今後も教育機関、企業、行政の連携を強化し、金融リテラシー向上に向けた取り組みを推進していきます。この先、金融経済教育が国民全体に広がり、実践的な知識が根付く社会の実現を目指して、活動を続けていくことが期待されています。
企業連合会に参加しているブロードマインド株式会社は、「金融の力を解き放つ」という目的のもと、ライフプランの実現をサポートする施策を展開しています。金融教育プログラムなど、従来の枠組みを超えたサービス展開に注力しており、その取り組みが今後も注目されます。