10ヶ月の宇宙の旅、地球へ帰還したラーメン具材
Space BD株式会社は2023年11月10日、約10ヶ月にわたる宇宙の旅を終え、国際宇宙ステーション(ISS)から地球へ帰還した一連の素材や製品についての情報を発表しました。このプロジェクトは、宇宙利活用を進めるための「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」の第3弾に位置付けられ、特に大阪の行列ラーメン店「人類みな麺類」のラーメン具材が注目されています。
宇宙での実験と帰還の詳細
このプロジェクトでは、2023年11月10日、日本時間の午前10時28分にフロリダ州のケネディスペースセンターから打ち上げが行われました。そして、対象物は国際宇宙ステーションで約10ヶ月間にわたって宇宙線や紫外線に曝露されてきました。この期間、対象物は地球から約400キロの高所を秒速約7.9キロで移動し続け、地球を約90分で1周するスピードで飛行しました。
その後、2024年9月5日にはポートから取り外され、2024年12月18日に無事に地球への着水を果たしました。この帰還プロセスを経て、2025年1月にはJAXAとNASAの検品が完了しました。
変化した商品素材とロゴプレート
帰還した商品やロゴプレートは、宇宙の影響を受けて変色が見られるようですが、これは宇宙での過酷な環境での実験の証です。このプロジェクトは、過去に実施した第1弾(約9ヶ月)、第2弾(約3ヶ月)に続くものであり、これまでで最長の曝露期間を記録したことが特筆されます。
宇宙巧みな人たちの取り組み
今回の打上げには、多くの企業や機関が参加しており、それぞれの素材に対して新たな可能性を模索しています。たとえば、九州工業大学のロゴを印刷したアルミ板、「人類みな麺類」のラーメン素材、さらには数社のプロモーション用ロゴも宇宙で暴露されています。これらの取り組みは、宇宙がもたらす新しいビジネスチャンスを示唆しています。
将来に向けた道筋
Space BDは、今後も「スペースデリバリープロジェクト」を通じて、宇宙の可能性を広げる様々な取り組みを進めていく計画です。参加企業を募り、新しい事業の展開を模索し、宇宙商社としての役割を果たし続ける意向を示しています。また、エンターテイメントやアートといった多様な分野でも宇宙を活用した実績があり、食に関する取り組みの実現も喜ばれています。
Space BDが目指す未来
Space BD株式会社は、創業以来、宇宙ビジネスを国際的に発展させるために、様々なサービスを提供してきました。宇宙での実証実験を経て、さまざまな企業と連携しながら新たな可能性を切り開いています。今回のプロジェクトを通じて、宇宙がもたらす夢や希望を多くの人々に届けていくことで、今後の宇宙産業に新たな風を吹かせることを目指しています。
まとめ
約10ヶ月の宇宙の旅を経て帰還したラーメン具材や企業の素材は、宇宙を活用したビジネスの新たな可能性を示すものです。これからの宇宙における取り組みに注目し、私たちの日常に宇宙のエッセンスを取り込むことで、未来がどのように進化するのか楽しみです。