サービス業の現場を支えるAIエージェント「ABILI」
ClipLine株式会社(東京都千代田区)は、2025年9月9日より新たにサービス業向けAIエージェント「ABILI Pal(アビリ パル)」と「ABILI Buddy(アビリ バディ)」の提供を開始すると発表しました。この2つのAIエージェントは、現場の店長やスタッフが直面する様々な困難を解決することを目的としています。
日本のサービス業は、深刻な人手不足と業務の複雑化という二つの課題に苦しんでいます。デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、現場では必ずしも業務が効率化されているわけではありません。逆に、操作する機器が増えたり、多様なバックグラウンドを持つスタッフが同居することで、業務品質のバラつきやスタッフの負担感が増す結果となっています。
AIエージェント「ABILI Pal」と「ABILI Buddy」の特徴
a)
ABILI Pal(アビリ パル)
- - このエージェントは、現場スタッフ向けに設計されています。日常的な疑問に即座に応えるため、テキスト情報と動画を組み合わせた形で提供します。例えば、「料理の盛り付けを教えて」のような質問に対し、関連する動画クリップと要点を含んだテキストが提示されます。
- - 特に、数百ページに及ぶマニュアルを瞬時に検索できる機能が新たに追加されており、ルールや契約に関する情報の確認作業が大幅に軽減されます。この際、AIが自動的にマニュアルを読み込み、現場に適した回答を生成します。
b)
ABILI Buddy(アビリ バディ)
- - 一方、ABILI Buddyは店長やマネージャー向けに開発されたAIエージェントです。売上や人件費のデータを可視化し、自動的に分析を行うことで、現場の改善点を明示します。データは日次更新され、業績の向上に向けた具体的な提案を行います。
- - このエージェントは、AIレポートやチャット型の質疑応答機能を備えており、マネジメントに必要な意思決定を迅速に行えるよう支援します。
実証実験の結果が示す信頼性
ClipLineは、ABILIサービス導入に参加した企業と共に約1ヶ月間の実証実験を実施し、参加企業の85%が「ABILI Pal」を使いやすいと感じ、88%が今後も使用したいとの結果を得ています。また、ABILI Buddyについては、過半数の参加店舗が業績の把握に役立ったと回答しています。
まとめ
ClipLineの新たなAIエージェントは、サービス業が抱える人手不足や業務の複雑化に対する解決策となりうるでしょう。現場における「判断の孤独」を軽減し、より生産的な業務環境を作り出すことが期待されます。このような革新により、サービス業の本来の価値が再確認され、持続可能な成長が実現されることを願っています。希望される企業は、先行して導入した20社の事例を参考に、ABILIエージェントの導入をご検討ください。