光触媒技術で水の腐敗を防ぐ新製品
株式会社ユシロは、独自の光触媒技術「ジェンタミン®」を活用した新しい添加剤、
「VITALUMINE AQUA-1」の販売を発表しました。この製品は、セラミック製造における長期水浸漬工程において、ビタミンB2を利用して水の腐敗を防ぐことを目指したものです。2026年8月10日より販売を開始する運びです。
高機能セラミック製造における課題
セラミック製品の製造過程では、部品を2週間から1ヶ月間水に浸し、表面に残る研削油剤などを除去します。この「長期水浸漬工程」は製品の品質向上に欠かせませんが、水が長期間使用されるため、菌の増殖や微生物によるバイオフィルムの形成が深刻な問題となっています。このバイオフィルムは、不純物の除去やクラックの検出を難しくし、設備への悪影響を及ぼす可能性があります。
従来の対策としては、殺菌剤や防腐剤の使用がありましたが、成分の残留リスクや作業者の安全性に懸念が残っていました。こうした課題を解決するために、「VITALUMINE AQUA-1」が開発されたのです。
VITALUMINE AQUA-1の特長
この新しい添加剤は「長期腐敗防止」「低残留性」「GHSラベルフリー」という特性を持っています。水にわずか0.1%添加するだけで効果を発揮し、特別な設備を必要とせず既存の工程に容易に導入できるのが特長です。図2に示すように、未添加の条件では菌が増殖したのに対し、VITALUMINE AQUA-1を添加した場合には菌の発生が抑制されることが確認されています。
今後は、チラー冷却水用の添加剤や塗装ブース用の製品など、様々な水に関わる課題へのアプローチが期待されています。
「水は腐る」という常識に挑む
多くの現場では、「水が腐る」という事象が当たり前として受け入れられてきました。しかし、「VITALUMINE AQUA-1」は、この常識に異を唱える製品となるでしょう。光触媒の性質を活かし、可視光が当たる限り菌やバイオフィルムの発生を抑制することで、長期水浸漬工程でも水を清潔に保つことができます。これにより、水の管理に新たな可能性が開かれることが期待されています。
具体的な製品情報
- - 製品名: VITALUMINE AQUA-1(ビタルミネ アクアワン)
- - 使用技術: 光触媒ジェンタミン®
- - 用途: セラミック製造における長期水浸漬工程向け添加剤
- - 発売日: 2026年8月10日
会社概要
株式会社ユシロは、東京都大田区に本社を構える企業で、1944年の設立以降、金属加工油剤やビルメンテナンス製品の製造・販売を行っています。社長の有坂昌規氏の下、精力的な技術開発が進められています。公式HPは
こちら からご覧いただけます。
今後も水の品質管理に寄与する技術開発に挑戦し続け、長年の常識に挑戦していくユシロの活動に目が離せません。