鹿角市の新しい移動手段
2025-10-06 09:25:57

高齢者の移動をサポートする新たな公共交通モデル、秋田県鹿角市で始動

鹿角市八幡平地区で始まった新しい交通システム『はちタク』



秋田県鹿角市八幡平地区で2025年10月1日から、新たなデマンド型乗合タクシー「はちタク」の実証運行が開始されることになりました。これは、株式会社バイタルリードが提供するAIオンデマンド配車システム「TAKUZO」を活用した新しい交通手段です。

新交通システム「はちタク」の特徴


「はちタク」は利用者の希望する乗車時刻を調整し、1台の車両に複数の利用者を乗せることで、効率よく運行します。このシステムでは、特に高齢者や冬の積雪が多い期間において、地域住民の移動手段を支える役割が期待されています。なお、現地運行は平日8時から16時までの間で、予約は電話またはアプリで行うことが可能です。

運行の際は、午前中に鹿角市中心部へ繋がる「八幡平循環バス」への乗り換えを考慮しながら、午後は地域内の自由な移動ができるよう運行されます。料金は、1回600円、1日乗り放題券が1,000円、月間定期券が3,600円です。特に未就学児については無料、小学生は半額で利用でき、中学生以上は大人料金になります。

住民の声を反映した新交通モデル


この取り組みは、近年の路線バスの廃止や運行縮小に伴い、地域住民の声を形にしたものです。令和6年度には「みんなで育てる!新しい地域交通プロジェクト」と題したワークショップが実施され、住民が集まって意見交換を行いました。この活動は、八幡平地域づくり協議会や鹿角市が主催し、地域の各層からの意見を集める重要な場となったのです。

住民参加型のワークショップでは、「自分たちの交通は自分たちで守る」という意識が強調され、具体的かつ実現可能な運行案が模索されました。さらに、この議論からは、地域の活性化へと繋がるような交通サービスの創出へのアイデアも生まれました。参加者からの意見を基にした「はちタク」運行計画は、住民の生活を支える重要な要素として位置付けられています。

八幡平地区の美しい自然とコミュニティ


秋田県鹿角市八幡平地区は、豊かな自然環境や四季折々の風景が魅力です。十和田八幡平国立公園に位置し、温泉や森林資源に恵まれています。この地域の強みを活かした持続可能な交通モデルの確立は、地域課題の解決に向けた重要な一歩となることでしょう。

株式会社バイタルリードの挑戦


バイタルリードは、交通に特化したコンサルティングを行っており、公共交通の計画や地域活性化に向けた取り組みを行っています。特に、GISを用いた分析システム開発や、公共交通を便利にする各種システムの製造・販売に積極的です。そして、今回の「はちタク」は、同社が新たに取り組む交通課題への斬新なアプローチを意味しています。

このように、本プロジェクトは単なる交通手段の提供だけでなく、地域全体を支える仕組み作りに寄与しています。今後も、バイタルリードは地域と連携を深めながら、持続可能な交通の実現に向けて進化を続けることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社バイタルリード
住所
島根県出雲市荻杼町274-2
電話番号
0853-22-9690

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