GBPがついに高圧アルミケーブルJET認証を取得
再生可能エネルギーの成長が続く中、GBP株式会社が業界初の高圧アルミケーブルにおいてJET認証を取得しました。この認証は、品質と安全性が第三者機関により証明されたことを意味し、太陽光発電所における高圧PV幹線のアルミ化が正式に始まります。
アルミケーブルの導入背景
GBPが開発した高圧アルミケーブルは、他の材料と比べ軽量で腐食に強い特性を持ちます。特に太陽光発電所では、ケーブルの盗難が一つの大きな問題となっています。高圧PV幹線は、以下の理由から盗難のターゲットになりやすいとされています:
- - 太く、長いため高値で売れる
- - 発電所内の長距離にわたって敷設されており、大量盗難が可能
- - 地中のハンドホールに集中的に設置されているため、盗難が効率的
- - 夜間は無人であるため安全に盗める
このような背景から、アルミケーブルへの切り替えが強く求められていましたが、従来は技術的な制約がありました。特に1500Vの高圧PVケーブルは特殊な仕様が必要で、従来のアルミ導体ではその特性を満たすことができなかったからです。
JET認証取得の意義
今回、GBPが取得したJET認証は、これまでの技術的な壁を打破する一歩となります。この認証は、構造試験、通電試験、耐電圧試験、耐久試験など、厳格な基準をクリアしたことを示しています。
この成果により、高圧アルミケーブルの品質が正式に保証され、太陽光発電を含む高圧電力インフラに新たな基準が設けられることになります。この技術革新により、銅線盗難リスクを減少させ、同時にコスト削減が期待されています。
現場のニーズに応える
GBPは、現場での使いやすさを重視し、施工しやすい製品開発に注力しています。特に、アルミと銅の接続における電蝕(腐食)リスクを回避するハイブリッド端子や、大断面アルミケーブルに対応できる専用の圧着工具をラインアップしています。
ハイブリッド端子は、既存の設備を生かしてスムーズにアルミケーブル化を実現します。一方、圧着工具は最大400sqクラスに対応し、極めて効率的な施工を可能にします。
未来に向けて
GBPは、今後も太陽光発電を中心に、あらゆる高圧電力インフラに向けて利用できるアルミケーブルを導入し続け、業界のスタンダードを刷新していく意向です。これにより、施工性や安全性、信頼性の向上に貢献し、持続可能な未来へ向けた取り組みを推進していきます。
ご興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。現場の声を反映したプロダクト開発で、皆様の生産性向上に寄与するとともに、今後のエネルギーの在り方に大きく寄与していくことを目指しています。