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山梨県河口湖町にあるハイエンドな一棟貸し切りホテル『hotel norm. air fuji』にて、新鋭写真家・浦芝眞史の個展『ゆらいで、そこにある』が開催されます。

展示期間は2022年10月17日から11月29日。期間中は、ホテルに宿泊のお客様は、その1日を通して「好きな時間に、好きな方法で」展示された作品を鑑賞することができます。施設が提供するクラフトビールを片手に、好きな音楽をかけて、仲間と語りながら作品を眺めるのもいいですし、河口湖の水面が煌く早朝にコーヒーを片手にひとりだけで作品を眺めるのもいいでしょう。

ほかの誰にも邪魔されず、過ぎていく時間の流れの中で、日のあたりや気温、自分の身体と向き合いながら、新鋭写真家の作品をお楽しみください。

また、10月16日（日）と10月23日（日）には、普段は1日1組完全貸切の空間を浦芝氏の展示と共に、一般の方にも公開されます。10月16日（日）にはレセプションパーティも開催されるので、お誘い合わせの上、是非お越しください。湖の水面にただよう秋月をこだわりのクラフトビールと共に眺めましょう。来場は無料です。

浦芝眞史氏は、2011年関西大学法学部政治学科卒業後、2013年にビジュアルアーツ専門学校・大阪 写真学科を卒業。2015年には、男性のポートレートを撮影した作品「ゆく、ふれるやいなや」で第13回写真「1_WALL」グランプリを受賞するなど、若手ながら注目を集める写真家です。2016年には銀座「ガーディアン・ガーデン」にて個展「身体の森で」を開催し、現在は台北を拠点に活動しています。

今回の個展では、浦芝氏がこれまで撮りためてきた作品の中から、厳選された作品が展示されます。テーマは「ゆらいで、そこにある」。それは、地球の誕生から現在まで、そして未来へと続く、壮大な時間と空間の中で、私たち人間がどのように生きているのか、という問いかけでもあります。

「地球は誕生以来、質量が殆ど変化していないという。そうだとすると、ここにある身体も地球のかけらということになる。去年すごく体調の悪い時、身体が重力に引っ張られて、地面に吸い込まれるような感覚があった。自分の身体が、まるで液体の中で穴に吸い込まれていく気泡のようだと感じた。人びとの膨大な彩りと運命が、地球の循環の中にあるということに圧倒される。その循環を前にして、身体につけられた属性による区別はかすむ。循環の中、ゆらいでそこにたどり着いた身体やものは、わたしだったかもしれない。自分の外の世界を知ることは翻って自分を知ることになる。」

浦芝氏の言葉が示すように、今回の個展では、写真を通して、私たち自身の存在や、自然とのつながりについて深く考える機会を与えてくれます。

ホテル『hotel norm. air fuji』は、株式会社norm.が運営するプライベートホテルブランド「norm.」の1つ。コンセプトは“チル”と“アート”。1日1組限定の完全貸切ホテルとして、2020年5月の「hotel norm. fuji」の創業以来、河口湖の自然に囲まれた施設にて、周期的に館内のアート展示を行い続けています。

1日1組限定の貸切ホテルのため、通常の美術館で行われる展示とは異なり、アート鑑賞の場に自分たち以外の他人は介入することもなく、観賞態度も時間帯や、天気、季節にも左右されます。その日、その時間に、作品は様々な表情を見せてくれる、生きた展示会になることを目指しています。

宿泊者は、宿泊を通してアートを鑑賞し、気に入った作品があればその場でご購入も可能です。今後の展示についても、当ホテルInstagramにて発信していきます。

雄大な富士山を望む河口湖の美しい風景の中で、新鋭写真家・浦芝眞史の作品に触れ、自分自身と向き合う特別な時間をお過ごしください。

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