社外CHOの登場と人的資本経営の新たな可能性とは
人的資本経営の新たな支援役、社外CHOの誕生
近年のビジネス界では「人的資本経営」の概念が注目されています。これは、人材を単なる費用ではなく、企業にとって重要な資本と見なす考え方です。企業は人材の能力や成長を戦略的に活用し、企業の価値向上を目指しています。しかし、実際の現場では多くの課題が残されているのも事実です。
課題の現状
多くの社員が「人的資本経営を聞いたことはあるが、実際に何を始めればよいのかわからない」という声を上げています。エンゲージメント調査を行いながらも、その結果をどう活かすかが問題であり、心理的安全性を強化したいと望んでいても、現場での実践が十分に行われていないのが現状です。このような課題の解決には、組織の現場と経営をつなぐ新たな取り組みが求められています。
新たな支援の形、社外CHO
そこで新しく注目を集めているのが「社外CHO(Chief Happiness Officer)」という役割です。CHOは、社員一人ひとりの幸せや心理的安全性を高めることを目的とした職種であり、特に欧米ではすでに実績が見られますが、日本ではまだ発展途上の分野です。社外CHOは、企業の外部パートナーとして敏感に現場の声を拾い上げ、エンゲージメント向上や組織文化の改善を促進する役割を果たします。
社外CHOの求められる理由
企業が抱える若手社員の離職や世代間の価値観の違い、採用難、コミュニケーションの不足といった課題は、従来の制度や評価制度だけでは対処することができません。これらは組織文化や対話の質に関わる問題であり、経営者や人事部門だけでは対応が難しい場合も多々あります。そこで社外CHOが介入し、組織内での対話と関係の構築を行うことによって、企業全体の変革が期待されています。
社外CHOの役割
社外CHOが担う役割は多岐にわたります。例えば、経営者との定期的なコミュニケーションや管理職への支援、組織風土改善に向けた施策の実施などが挙げられます。重要な点は、単発的な施策ではなく、持続的な伴走を通じて組織の変革を支援することです。このような取り組みによって、企業は人的資本経営を実際に根づかせることが可能となります。
実践者育成の重要性
一般社団法人幸せな人と組織づくりサポート協会(HHOSA)では、社外CHOの育成を目的とした「CHO養成講座」を運営しています。この講座は、人的資本経営やエンゲージメント、心理的安全性などについて体系的に学ぶ機会を提供し、実務に即した人材の育成を目指しています。第1期の受講生は最近、実際にクライアント企業へのサポートを開始するなど、早くも社外CHOとしての活動が始まっています。
同協会の代表理事、千代鶴直愛氏は「社外CHOは、理念を掲げるだけでなく、実際に現場でそれを実践する役割を持っています。これからの企業において、社外CHOが必要とされる時代が来るでしょう」とのメッセージを発信しています。
今後の展望
今後ますます増加するであろう社外CHOの役割ですが、これが日本の企業の文化や働き方にも大きな影響を与えることは間違いありません。人と組織の幸福と成果の両立を目指す取り組みが、企業の理念と実態をつなげていくのです。社外CHOの需要が高まる中で、企業は今後もこの新たな専門職を受け入れ、変革を遂げることが期待されています。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人幸せな人と組織づくりサポート協会
- 住所
- 東京都中央区銀座1丁目12番4号N&E BLD.6F
- 電話番号
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080-9383-3588