大学入試と学習塾の動向
2025-01-15 10:28:31

2024年の大学入試に見る学習塾の指導傾向と生徒の志望動向

2024年の大学入試における学習塾の指導状況



株式会社エデュケーショナルネットワーク(以下、EN)は、2024年7月と10月に全国の学習塾関係者に対して実施したアンケート調査の結果を発表しました。調査の目的は、学習塾における生徒の大学入試に関する傾向や指導方法を把握することです。以下に、主な結果と考察を示します。

生徒の志望大学について


ENの調査によると、塾生の志望する大学のうち、最も多かったのは地元の私立大学で、全体の47.3%を占めました。その後は地元国公立大学25.6%、地元以外の私立大学12.2%、地元以外の国公立大学12.0%と続きました。この結果からは、生徒が地元の大学に強く惹かれていることが明らかです。実際、地元の私立・国公立大学を併せると、全体の72.9%となり、地域に密着した志望傾向が顕著です。

入試方法の傾向


入試方法については、一般選抜が56.1%と最も多かったものの、学校推薦型選抜(30.5%)や総合型選抜(10.6%)も一定の割合で存在しました。特に私立大学志望者は学校推薦型選抜と総合型選抜を合わせて57.5%に達しており、国公立大学志望者の80.7%が一般選抜を選んでいることとは対照的です。これは、私立大学においては推薦入試がより一般的な選択肢となっていることを示しています。

学習塾における入試対策の実施状況


学習塾の3分の2が学校推薦型および総合型選抜の対策を実施しているという結果も、注目すべきです。特に92.8%が小論文対策を行っており、学校推薦型・総合型選抜対策の重要性が増しています。これにより、従来の学力向上のみならず、各種入試に特化した支援が求められていることが確認できました。

ニーズの高まり


さらに興味深いのは、学校推薦型・総合型選抜対策のニーズに関して、73.6%の回答者が「以前より高まっている」と回答している点です。これは2020年度の大学入試改革の影響を受けて、より多様な入試方法に対応する必要性が高まっていることを示唆しています。

まとめ


調査から分かる通り、学習塾における生徒の志望大学や入試方法には地域性の影響が強く、特に地元に密着した選択が見られます。また、学習塾では入試環境の変化に寄り添う形で、戦略的な対策が進んでいることが伺えます。ENが運営する「Mytranz」では、さらなる詳細情報を提供する予定であり、関心のある方は登録を推奨いたします。

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詳細な調査結果は1月下旬から「Mytranz」にて発表される予定です。学習塾業界に関心のある方々は、是非確認してください。ENでは引き続き、教育機関の支援に注力していきます。


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