60代男性とドリンクトレンド
2024-08-09 11:06:45

60代以上の男性のミネラルウォーター摂取状況とソフトドリンクの新たなトレンド

ロンドンを拠点にした市場調査会社、ミンテルグループの日本法人であるミンテルジャパンが、最近発表した「ソフトドリンク・トレンド2024」のレポートが注目を集めています。このレポートによれば、特に60代以上の男性がミネラルウォーターを積極的に摂取していないことがテーマとなり、社会的な問題を浮き彫りにしています。

まず、調査結果を見てみると、ミネラルウォーターを毎日飲む60代以上の男性はわずか13%に留まっており、全体の中でかなり低い数値です。他方で、20代の若者の約3人に1人が日常的にミネラルウォーターを飲んでいることと比較すると、その差は顕著です。高齢者の熱中症患者が多い理由の一つは、ミネラルウォーターの摂取不足に起因しているかもしれません。消防庁のデータによると、熱中症による救急搬送者の中で高齢者が占める割合は、ここ5年で50%を超え続けています。

次に、ソフトドリンク市場の変化にも目を向けたいと思います。アルコール飲料においては、食事とのペアリングを意識することが一般的になっていますが、最近ではソフトドリンクにも同様のトレンドが広まりつつあります。ミンテルのレポートでは、日本の消費者の約30%が「食事に合う」ことを理由にノンアルコール飲料を選ぶとされています。特に、コロナ禍を経て消費者のライフスタイルが変わり、食事の際にアルコール以外の選択肢を求める傾向が顕著になっています。

海外の事例を挙げると、イギリスのチーズ生産者Quicke'sでは、自社の製品と相性の良いソフトドリンクのペアリングを提案しています。例えば、甘いリンゴジュースはチェダーチーズと相性がよく、レモネードはヤギミルクのチーズとぴったりです。このように、ソフトドリンクとの新たな組み合わせによって、アルコールに代わる飲み物としての地位を確立できる可能性があります。

日本でも、これらのトレンドが持ち込まれれば、ミネラルウォーターやソフトドリンクの消費が新たな方向に進むことは間違いないでしょう。消費者の健康志向が高まる中、毎日の飲み物としての選択肢を見直す必要があるかもしれません。女性だけでなく、高齢者男性も含めて、健全なライフスタイルの実現を目指すことが求められています。レジャー需要の回復や猛暑の影響も相まって、飲料市場はますます活気を帯びているのです。このような背景の中で、ミンテルジャパンは引き続き市場の動向をウォッチし、新製品や新トレンドの発見を助ける情報を提供していくことでしょう。

ミンテルジャパンは、美容、ライフスタイル、食品・飲料分野でグローバルに調査を行い、最新のトレンドを提供しています。今後も消費者のニーズに応える新しい商品やサービスが生まれることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社ミンテルジャパン
住所
東京都千代田区丸の内二丁目4番1号丸の内ビルディング18階
電話番号
03-6228-6595

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