日台姉妹空港交流で熊本と台湾を結ぶ新たな絆観光PRにくまモン登場、AR体験も好評で来場者魅了

日台姉妹空港交流の新たな絆

桃園国際空港第2ターミナルで開催された記者会見は、日台の姉妹空港提携を基軸にした初の共同プロモーションの始動を告げる場となりました。主催者の挨拶の後、台湾側の副署長である黄荷婷氏と熊本県知事の木村敬氏をはじめ、熊本国際空港の山川秀明社長、桃園空港の楊偉甫董事長ら日台双方の関係者が参加。会場では、熊本の自然美と食の魅力を伝える展示の紹介とともに、両地域の観光資源を相互に発信する戦略が語られました。

くまモンと台湾黒熊のサプライズ登場

会場の北側5階に設置された熊本観光・グルメ展示エリアには、台湾のマスコット「台湾黒熊」と熊本の人気キャラクター「くまモン」がサプライズ登場。来場者と握手を交わしつつ、熊本の名所を紹介するトークショーが展開され、AR体験コーナーとフォトブースには長い列ができました。二国のゆるキャラによる交流は、訪れた人々の心を温かく包み込み、癒しの時間を生み出していました。

展示エリアで体感する熊本の魅力

展示は、阿蘇山の雄大さや天草諸島の海景、日本三名城の一つ熊本城など、熊本の魅力を立体的に伝える構成。映像とともに試食・試飲を提供し、来場者に熊本の食文化を体感させました。AR体験コーナーは、自然の息づかいを手のひらに届ける新感覚の演出として高い評価を得ました。また、期間限定フォトブース（〜8月7日）も好評で、SNS上での拡散効果も見込まれました。

今後の連携とイベント計画

イベントの中核には、日台の観光・文化交流を拡大するための具体的な発展計画が語られました。熊本県と台湾観光署は、11月に熊本空港で「台湾デー」プロモーションを共同開催する予定を明らかに。両地域の観光資源を一堂に会して発信するこの取り組みは、交流人口のさらなる増加を狙います。直行便は現在週24便で運航され、2025年前半には旅客数が前年比33％増の約12万5千人を超える見通し。スターラックス航空の増便も検討され、路線網の拡大に期待が高まっています。

公式関係者のコメントと未来像

熊本県知事の木村敬氏は、「TPEとKMJの姉妹空港関係をきっかけに、熊本の魅力を台湾の皆さまへ伝え、多くの方に熊本を訪れてもらいたい」と語りました。桃園空港の楊偉甫董事長は、台湾側の観光促進と直行便拡充の重要性を強調。両空港と両地域の関係者は、今後も継続的な協力を通じ、日台の観光・文化・産業の架け橋としての役割を深めていく方針を共有しました。

イベント継続と地域協力

今回の展示会「探索熊本趣（熊本の魅力発見！）」は、第2ターミナル北側5階の特設エリアで12月14日まで開催。くまモン部長のオフィス再現やAR体験、期間限定フォトブースが設置され、熊本の魅力を五感で体感できる機会となっています。熊本県観光連盟・九州産交グループ・天草関連団体など地元の協力団体も参加し、熊本の名所・名産品のPRに取り組みました。8月2日・3日にはくまモンのミニステージが計5回開催され、来場者との交流が一際盛り上がりました。