AI活用による新規事業開発とPR業務効率化への挑戦

総合PR会社の共同ピーアール株式会社は、業界初となる『フルAIシフト宣言』を発表しました。この宣言は、AIを活用しつつ既存事業と新規事業の開発を両立させるという大胆な目標を掲げています。具体的には、2026年末までに生成AIを利用して、現行業務の3分の2の労力で運営し、残りの3分の1のリソースを新規事業に充填する体制を構築することを目指します。

共同ピーアールは2023年から、社内のPR業務で使用しているツール『SAKAE』にAIを導入しました。昨年からはプレスリリース作成や報道分析など、AIの実用化に向けた施策にも取り組んでおり、今年からは全社員の生成AIスキル向上に向けた研修プログラムも開始しています。

社員のスキルアップを図るアプローチ

具体的には、同社では独自の生成AI教材を作成し、全社員に対して30時間のオフライン研修を実施しました。この研修を通じて、社員は具体的に生成AIを利用し、PR企画書の作成やプレスリリースのドラフト作成、業界動向調査を実施できる力を身に付けていきます。さらに、社内のAI活用状況を定期的に把握するため、7段階のAI活用レベルチェックシートも導入し、全社員が「レベル4相当」の検定に合格することを目指しています。

組織全体の変革を目指す

この『フルAIシフト宣言』を基に、共同ピーアールは全社員のAI活用能力を向上させていきます。その結果、PR業務の生産性を高め、よりクリエイティブな新規事業開発に注力することを目指しています。また、AIの利用に関しては、社内で定めた利用規約を厳守する方針です。

共同ピーアールが切り開くこの新しい時代は、多くの企業にとっても注目すべき成果を導く手助けとなるでしょう。AIの進化によって、企業の業務効率や成果物の質は大きく変わりつつあります。今後の動向に期待が高まります。