全国で進化する認知症介護基礎研修、自治体提供が20を超える新たな展開

認知症介護基礎研修のオンライン提供が進む

日本は急速に高齢化が進む中、認知症患者も増加する一方で、質の高い介護を行うためには、全ての介護職員が基礎知識と技術を持つことが必要です。厚生労働省はこの問題に対処するため、「認知症介護基礎研修」を義務化しています。

この制度の導入を受けて、株式会社クーリエは、全国各地の自治体と連携して、「オンライン×無料形式」の認知症介護基礎研修を提供しています。2025年4月には、研修を実施する自治体数が20を超え、全国での導入が加速していることを示しています。

無料で受けられるeラーニング研修

提供される研修は、PCまたはスマートフォンを使用して受講可能で、時間や場所を選ばず勉強できる点が大きな特徴です。これまで受講にはおおよそ3,000円の費用がかかっていましたが、現在は完全無料で提供されるため、より多くの介護職員が気軽に受講できる環境が整っています。

研修内容には、認知症の基本知識から対応方法、介護の実践に至るまでが含まれており、即戦力となる人材を育成することを目的としています。この無料化により、介護職員は短期間で必要な知識を補填できるようになり、サービスの質向上が期待されています。

誰でも受講可能で事業所の負担を軽減

研修の対象は介護未経験者や資格未取得者を含む、全ての介護従事者です。この取り組みは新たに介護の世界に飛び込む人を支援し、基礎から安心して学べる環境を提供しています。また、研修はオンラインで完結するため、現場の業務に支障をきたすことがないのも大きなメリットです。

受講後には正式な修了証が発行されるため、事業所は行政指導や監査に対する対応力を強化することができます。