ベトナムと日本、災害対策分野での協力を強化する覚書を締結
ベトナムとの水分野での協力強化
2023年9月5日、日本国土交通省はベトナム農業環境省との間で水分野に関する協力覚書を締結しました。この覚書は、水防災や水資源管理などの分野での協力を促進するものであり、両国の技術とノウハウを活化させることを目指しています。
背景
この協力の礎となる覚書は、2013年に締結された「水防災及び気候変動適応策の分野における協力に係る覚書」です。以降、両国はこの覚書を更新しながら継続的に協力し、知識や技術を共有してきました。
特に、2023年の現覚書の協力期間が今年12月に終了するにあたり、ベトナム側の日本の技術に対するニーズが高まったため、改めて覚書の更新が行われました。これにより、両国間の連携をさらに強固にし、今後の具体的な取り組みを進めることが期待されています。
覚書の概要
1. 名称:日本国国土交通省とベトナム社会主義共和国農業環境省との間の協力に係る覚書
2. 署名日:令和7年9月5日
3. 署名場所:国土交通省
4. 署名者:
- 日本側:国土交通省 中野 洋昌大臣
- ベトナム側:農業環境省 チャン・ドゥック・タン大臣
5. 協力内容:災害リスク管理及び水に関する気候変動対策
6. 協力活動:災害リスク管理に関する「防災協働対話」の実施等
この「防災協働対話」は、新興国が直面している防災課題に取り組むためのもので、両国の関係機関が連携し、平常時からの協力関係を強化します。
今後の取り組み
今後、日本はベトナム農業環境省との関係を深め、特に水に関連する課題に対して、日本の持つ先進的な技術を用いながら効果的な解決策を講じていく方針です。このような国際的な連携は、両国にとっての利益だけでなく、国際的な観点からも重要な意味を持ちます。
国内外での水資源管理や災害リスク管理に関する技術交流が進むことで、双方の専門性が向上し、より持続可能な社会の実現につながることが期待されています。
今後も、この覚書を基にした協力が進展する様子を引き続き注視していきたいところです。