2027年国際園芸博覧会で採用！環境認証制度「MPS-ABC」無料オンラインセミナー開催

持続可能な社会の実現に向けた取り組みが世界的に加速する中、花き業界においても環境配慮は喫緊の課題となっています。2027年に開催される国際園芸博覧会（GREEN×EXPO 2027）では、「持続可能性に配慮した花・植物」の調達を義務付けるなど、環境への意識の高まりが顕著です。

そんな中、世界で最も参加者が多い花き生産の環境認証制度「MPS-ABC」が、GREEN×EXPO 2027の調達基準として選定されました。この制度は、農薬や肥料、エネルギーの使用量削減など、環境負荷低減に積極的に取り組む生産者を認証するものです。

MPS-ABCは、オランダで設立された環境負荷低減認証機関MPSが提供する認証制度の一つ。世界50カ国以上、3500社以上の企業が参加しており、花きの国際取引において、生産者のサスティナビリティ対応を証明する重要な指標となっています。

日本では、MPSジャパン株式会社が2006年の設立以来、国内でのMPS認証の普及啓蒙や審査、運営に尽力しています。同社は、GREEN×EXPO 2027を契機に、国内でのMPS-ABC認証ニーズの高まりを見据え、無料オンラインセミナーを開催することを決定しました。

セミナー内容

本セミナーでは、MPS-ABC認証基準の概要と要求事項について、分かりやすく解説します。環境負荷低減に配慮した花き生産に興味のある方、MPS-ABC認証取得を検討されている生産者の方など、幅広い方々を対象としています。

具体的には、以下の内容について説明します。

MPS-ABC認証制度の概要
認証基準と要求事項
認証取得に向けたステップ
サステナブルな花き生産の事例紹介
質疑応答

セミナー詳細

開催日：5月7日（火）、6月3日（月）
開催時間：15:00～16:00
配信場所：Zoom
講師：MPSジャパン株式会社技術部長／MPS-ABCコーディネーター彦田岳士氏
参加費：無料

MPSについて

MPS（Millieu Programma Sierteelt）とは、オランダ語で「花き産業環境プログラム」を意味します。1995年の設立以来、花き生産における環境負荷低減に取り組んできました。当初は生産者のみを対象としていましたが、現在は市場や流通を含む幅広い事業者を対象に、コンプライアンス、品質管理、トレーサビリティなど、多角的な基準を設けています。

MPS-ABCについて

MPS-ABCは、世界中で広く認知されている花き生産におけるサスティナビリティ認証です。認証を取得した生産者は、自然環境と作業従事者の健康を守るため、危険な化学物質の使用を避け、農薬・肥料・エネルギーの使用量削減に努めることが求められます。栽培から防除、施肥などの記録はオンラインで管理され、その内容に基づいてA、B、Cの3ランクの認証が発行されます。

MPSジャパン株式会社について

MPSジャパン株式会社は、日本の花き業界における環境保全の重要性を認識し、2006年に設立されました。MPS本部の承認を得て、国内でのMPS認証の普及啓蒙、生産者向け「MPS-ABC」、市場向け「MPS-GPA」、流通向け「MPS-GTP」などの審査・認証業務を行っています。さらに、花きの消費拡大を目指し、「花き日持ち品質管理認証制度」を確立するなど、日本の花き業界の発展に貢献しています。