『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者 シナリオ・ガイドブック』の登場
2024年11月29日、待望の新刊『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者 シナリオ・ガイドブック』が発表されます。この本は、シリーズ全作を網羅したシナリオガイドブックの最新刊であり、1997年のドラマ版から2012年の劇場版に至るまで「踊る大捜査線」の魅力を深く掘り下げる内容となっております。
シナリオの詳細と制作秘話
本書では、シナリオの決定稿が全文掲載されており、完成品との相違点も明示されています。また、各シナリオに対する語彙解説や面白い裏話、演出の解説が脚注として随所に挿入されています。特筆すべき点は、脚本家、監督、プロデューサー、主要キャストによる長大なインタビューが含まれていることです。
作品の制作過程における彼らの熱い思いや、映画制作の舞台裏について、ネタバレを交えながら徹底的に語り尽くしています。そして今回の新刊は、12年ぶりに再始動した「踊るプロジェクト」の最新作、映画『室井慎次敗れざる者』と『室井慎次生き続ける者』のシナリオを一冊で楽しめる貴重なものです。
5人のキーマンによる多角的な視点
インタビューを受けたのは、君塚良一さん(脚本)、本広克行さん(監督)、亀山千広さん(プロデューサー)、そして俳優の柳葉敏郎さん及び筧利夫さんです。12時間以上にわたり行われたこの取材では、映画がどのように創り上げられたのか、それぞれの視点から詳しく語られています。
特に、君塚さんが“企画の発端”となるメールを亀山さんに送った際の詳細や、その意図背景も明かされており、映画制作の意義が垣間見えます。室井慎次の物語を描く理由や、なぜこのキャラクターでなければならなかったのか、といった重要なポイントも掘り下げられています。
シナリオ変遷とキャラクターの成長
シナリオの変遷過程も詳細に記載されており、室井がどのように淡々と農業を営んでいるプロットから、事件に関与する決定稿に至ったのかが分かります。また、日向真奈美の娘・日向杏の登場理由や、制作過程でのスタッフ同士の衝突、参加を躊躇していた役者たちの真意なども、リアルに語られています。
さらに、シナリオを全て収録している本書ならではの価値として、結末に関する解説や、『踊る大捜査線』の過去の映像を活用した狙いについても言及されています。これにより、ファンにとっては知りたい情報がふんだんに盛り込まれた一冊と言えるでしょう。
シリーズ全体を振り返る絶好の機会
本書は「踊る大捜査線」シナリオ・ガイドブック・シリーズの第8巻であり、本書を手に取ることでシリーズ全体を振り返ることも可能です。この機会に、室井慎次のドラマティックな物語の背景や、制作の思いを余すところなく楽しんでみてはいかがでしょうか。
書籍情報
- - 書名: 室井慎次 敗れざる者/生き続ける者 シナリオ・ガイドブック
- - 発売日: 2024年11月29日
- - 仕様: B5判、272頁
- - 定価: 2970円(税込)
- - 発行・発売: キネマ旬報社
この本は、全国の書店やオンラインショップで購入可能です。ファンにとって待望のガイドブックが、今まさに私たちの目の前に現れようとしています。シナリオガイドを通して、作品の奥深さを再発見するチャンスです。