2024年10月度派遣社員の平均時給は1,701円、4ヵ月連続で高水準維持

2024年10月度派遣社員の平均時給が1,701円に

2024年10月における派遣社員の平均時給は1,701円で、これで4ヵ月連続1,700円台を維持しています。この結果は、前年同月比では22円、つまり1.3%の増加を示しており、26ヵ月連続で前年同月を上回っていることになります。

職種別の平均時給動向

職種別に見ると、特にオフィスワークや事務系が注目を集めています。これらの職種の平均時給は1,660円で、前月比で2円、前年同月比では27円の増加を記録しました。これにより、オフィスワーク・事務系は2ヵ月連続で過去最高を更新しました。この背景には、デジタル化や生成AIの導入が進み、専門スキルを必要としない業務の自動化が進んでいることが影響しています。特に、年末年始に向けての求人が多数増加し、データ入力や伝票作成といった仕事の需要が高まっています。さらに、衆院選に関連する求人も増加しているため、需要が喚起されている結果だと言えるでしょう。

営業・販売・サービス系職の動向

営業や販売、サービス系も引き続き活況です。このセクターの平均時給は1,609円で、前年同月比で18円の上昇を見せています。クリスマス商戦や年末の繁忙期に向けた人材確保が進んでいます。特にジュエリーショップの販売員やクリスマスマーケットのスタッフの求人が多く見受けられています。

「年収の壁」と働き方の多様性

派遣社員市場において、年収の壁は依然として大きな課題です。しかし、現在のところ、派遣スタッフにおいては年収の壁による働き控えは限定的です。年収の壁が特に影響を与えているのはアルバイトやパートタイムの方々です。そのため、フルタイムの派遣スタッフにとっては、影響が軽微であることが観察されています。今後、年収の壁が引き上げられたり、柔軟な勤務形態の求人が増加したりすることで、アルバイトやパートタイムの方々が高時給な派遣の働き方に移行しやすくなる可能性も考えられます。派遣会社には、短時間勤務や週3日勤務など多様な働き方ができる求人の提供が期待されます。

まとめ

2024年10月の派遣社員の平均時給は、全体的に上昇傾向にあり、特にオフィスワーク系の高時給が注目されています。年末に向けた多様な求人が出揃い、派遣市場は活発な動きを見せています。今後の動向にも注目が集まります。詳細な情報は日本最大級の派遣の仕事に特化した求人サイト『エン派遣』を通じて確認できます。どうぞご利用ください。