日本曹達 新たな拠点「NISSO CTAC EU」の開設
日本曹達(ニホンソーダ)は、2025年2月1日にドイツ・デュッセルドルフに「セルローステクニカルアプリケーションセンター ヨーロッパ」(NISSO CTAC EU)を新たに開設することを発表しました。この施設は、医薬品添加剤「NISSO HPC」(ヒドロキシプロピルセルロース)や「NISSO SSF」(フマル酸ステアリルナトリウム)の機能を高め、顧客とのコラボレーションを促進するための拠点として設けられます。
NISSO CTAC EUの設立目的
NISSO HPCは、固形製剤の結合剤として広く利用されている製品です。特徴としては錠剤の硬度向上、徐放性、溶解性改善など多彩な機能を持ち、医薬品だけでなく健康食品市場でも需要が高まっています。一方でNISSO SSFは、滑沢剤として使用され、優れた打錠成形性や崩壊特性を向上させるといった機能があります。
日本曹達は、2019年に日本で初めての「セルローステクニカルアプリケーションセンター」(CTAC)を設立し、これを基にNISSO HPCやNISSO SSFの開発支援や顧客ニーズに合わせたソリューション提供に注力しています。今回の新拠点の開設は、2026年度のNISSO HPCの増産工事に向けた戦略の一環であり、特に欧州市場及び米国、インド地域への展開を見据えています。
提供する技術サービス
NISSO CTAC EUでは、以下のような製剤及び評価機器が導入される予定です:
- - 打錠機
- - 流動層造粒機
- - 撹拌造粒機
- - コーティング機
- - 錠剤・粉体物性評価機器
- - 崩壊時間測定機
- - 溶出試験機
これらの機器により、最新のテクニカルサービスを提供し、「NISSO HPC」及び「NISSO SSF」の市場におけるプレゼンスを強化することを目指します。
企業ビジョン
日本曹達は、「かがくで、かがやく。2030」という長期ビジョンのもと、農薬や医薬品の添加剤を中心とした高付加価値事業の展開に取り組んでいます。また、レスポンシブル・ケアの考え方を重視し、環境や安全、品質に配慮した事業活動を続けています。NISSO CTAC EUの開設は、こうした取り組みを進め、企業価値を一層向上させるための重要なステップとなるでしょう。
日本曹達の歴史
日本曹達は1920年に創立され以来、数々の独自技術を活用して農薬や医薬品、特別な化学製品を提供してきました。今後も独創的な技術や製品を通じて新たな価値を生み出し、社会に貢献する企業であり続けることを目指しています。さらに詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。
日本曹達株式会社 公式サイト