伝統技術で甦る浮世絵復刻シリーズ第四弾の魅力
江戸時代に誕生した浮世絵は、現代でも多くの人々に愛され続けています。その文化が蘇る浮世絵復刻シリーズの第四弾が発表され、再び大きな注目を集めています。これまでの復刻シリーズ同様、江戸時代の純手彫り・純手摺り技法を用いて、一枚一枚職人が丁寧に再現した名作浮世絵が含まれています。特に今回は、葛飾北斎や歌川広重、東洲斎写楽の名品が揃い、河鍋暁斎や渓斎英泉の美人画も新たに仲間入りしています。
浮世絵への関心再燃
最近放送されたNHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の影響もあって、浮世絵に対する関心が高まってきています。この波に乗り、株式会社版三が手掛ける復刻版は、伝統継承の重要性を感じさせるものです。番組で紹介された代表の坂井英治氏は「令和の蔦重」として注目され、彼の情熱が注がれた作品群が復刻されています。
復刻シリーズの魅力
このシリーズでは、過去に発表された数多くの名作が忠実に再現されています。今回は以下の7点が新たに追加されます:
- - 北斎『富嶽三十六景』:新しい3図が加わり、さらに魅力が増しました。
- - 広重『東海道五拾三次』:旅情豊かな2図が新登場。
- - 広重『名所江戸百景』:江戸の風情を感じる新作1点。
- - 写楽『役者絵』:個性的な新作1点も見逃せません。
これらの名品は、元来の趣を損なうことなく、純手彫り・純手摺りの技術が駆使されています。江戸時代に培われた技法を現代に甦らせる試みは、現代のアートシーンにも新しい影響を与えていると言えるでしょう。
富嶽三十六景の魅力
葛飾北斎の代表作『富嶽三十六景』は、富士山を描いた全46図からなる名作集です。「富嶽」とは富士山を意味し、様々な視点や季節、色彩で表現されています。特に「裏冨士」として知られる10図が含まれ、北斎ならではの独創的なデザインや美しい色合いが人気を呼んでいます。2020年に発行された新千円札やパスポートにも採用され、再びその存在感が高まることとなりました。
職人技の結晶
今回の復刻版では、職人たちが江戸伝来の古法に基づき、一枚ずつ純手彫り・純手摺りで制作しています。手作業による精緻な技術が、当時の趣を現代に見事に再現しています。5月9日(金)より、版三の公式オンラインショップ「浮世絵工房」で購入可能となり、伝統と現代の融合を体感できる機会になります。
商品概要
復刻浮世絵木版画
- - 葛飾北斎『富嶽三十六景』 - 「尾州不二見原」、「相州梅沢左」、「東海道吉田」
- - 歌川広重『東海道五拾三次』 - 「品川 日之出」、「川崎 六郷渡舟」
- - 歌川広重『名所江戸百景』 - 「深川万年橋」
販売価格は19,800円(税込)で、専用額付きは36,300円(税込)で提供されます。
復刻小型浮世絵
- - 東洲斎写楽「八代目森田勘弥の駕籠駕籠舁鶏の次郎作」
販売価格(専用額付):9,900円(税込)
復刻版の作品は、文化財保護法に基づいて認定された技術を有する職人たちによって制作されています。さらに使用される和紙は、越前生漉奉書という、手間をかけた純手漉きのものが用いられています。この作品を手にすることで、日本の伝統工芸の美しさと職人技術の詳細を体感することができます。
まとめ
浮世絵の歴史は深く、その技術や作品は現代にも新たな感動を与えています。この復刻シリーズは、浮世絵への関心をさらに高めること間違いありません。是非、皆さんもこの素晴らしい作品を手にして、その魅力を肌で感じてみてはいかがでしょうか。