がん患者を支える新たなアプリ「ribbons」とは
がん治療は近年、多くの進歩を遂げていますが、それに伴い、患者が直面する情報の誤解や孤独感といった課題もあります。そこで登場したのが、がん患者の毎日を支えるアプリ「ribbons」です。このアプリは、がん患者さんの治療日記を共有し、支え合うことを目的としています。
アプリ「ribbons」の特長
「ribbons」にはいくつかの特徴があり、がん患者さんをトータルでサポートします。まず、
薬剤師が開発したこのアプリは、がん治療薬に関する副作用を一括管理できる機能があり、必要な助言も受けられる点が大変魅力です。
次に、思わぬ孤独感を和らげるため、同じ境遇の患者たちが記した治療日記を読むことができる機能があります。これにより、共感し合いながら安心感を得ることができます。さらに、機能や情報を家族や医療機関と共有することで、がん患者さんの日々の治療を支援する役割も果たします。
アプリは多くの患者さんに利用してもらうため、ほとんどの機能が
無料で提供されています。
アプリ開発の背景
「ribbons」の開発者である西川隆一氏は、総合病院で薬剤師として10年間勤務してきた経験を持っています。がん患者さんが抱える情報不足や医療現場の限界をきっかけに、2020年から「がん患者さんのためのパーソナル薬剤師」として情報発信を始めました。その後、Twitterでは5000人以上のフォロワーを集め、書籍への監修なども経て2022年に株式会社Ribbons Baseを設立。患者さんからのフィードバックを通じて、今回のアプリ開発に至りました。
アプリの使い方
「ribbons」は「治療日記」「タイムライン」「日記を探す」「共有」という四つの機能を提供しています。治療日記は個人情報が特定できない形で蓄積され、他の患者にとっての貴重な情報源となります。
また、アプリを通じて医師や薬剤師とリアルタイムで情報を共有できるため、副作用が重篤化するのを防ぐ手助けになります。これにより、医療従事者とのコミュニケーションが円滑になり、患者さんはより安心して治療に専念できるようになります。
孤独感を解消する仕組み
がん治療に伴う孤独感は多くの患者さんが抱える深刻な問題です。「ribbons」では、その孤独感を軽減するための機能が充実しています。他の患者さんの治療や生活の記録を閲覧することで、同じ悩みを共有し合い、心の支えとなることが期待されます。これによりがん患者さんは、自分だけではないと感じることができ、勇気を持って治療に向き合うことができます。
最後に
「ribbons」は単なる治療支援アプリに留まらず、がん患者さん同士が交流できる温かいコミュニティを形成することを目指しています。がんになっても安心できる未来に向けて、一人でも多くの方に利用してもらいたいという強い思いから、このクラウドファンディングをスタートさせました。大家の支援をもとに、より多くの患者さんに届くことを願っています。
詳しいプロジェクトについては、
こちらをご覧ください。