中学生の防災教育にハンドマッサージの取り入れ
最近、東京都豊島区立巣鴨北中学校で、SDG‘sチャレンジデイの一環として行われた防災訓練で、中学1年生を対象にハンドマッサージの講習が実施されました。この取り組みは、震災後の長期的な心のサポートの重要性をクローズアップし、地域の結束と自助の大切さを伝えることを目的としています。
背景と目的
株式会社ナリス化粧品が行っている「心人(こころびと)」活動は、特に大震災後に被災者の心のケアを目的として始まりました。2011年の東日本大震災以降、ハンドマッサージやメーキャップといったボランティア活動を通じて、被災者の心に寄り添ってきました。この度の活動も、その流れを受けたものです。長引く避難所生活の中で、被災者が抱える不安やストレスに対し、少しでも心を癒す手助けができればと考えています。
ハンドマッサージの講習内容
実施日と参加者
講習は令和5年9月14日午前8時50分から11時まで、巣鴨北中学校の体育館と調理室で行われました。参加者は、中学1年生23名、保護者11名、教職員1名で、講師は一般社団法人日本介護美容セラピスト協会から厳選されています。
講習の流れ
1.
長期被災時の心の癒しと地域でできる自助の必要性を説明
2.
心人活動の紹介
3.
実践的なハンドマッサージ
- 参加者は2人1組となり、乳液を使ってハンドマッサージを実施。
- 生徒たちはお互いの手を通じて心を癒し合う時間を過ごしました。
PSYCHOLOGICAL SUPPORTの重要性
ハンドマッサージを通じて、生徒たちは「心のサポート」の大切さを実感し、実際の訓練に意欲的に参加する様子が伺えました。生徒同士の交流によって「お互いに癒し合うことができた」という声もあがったことは、今回の取り組みがただの講習でないことを示しています。理論だけでなく実践を通じて心のつながりを深めるイベントとなりました。
これからの展望
私たちは、けして公助だけに頼るのではなく、地域の自助の意識を高めることが重要であると考えています。ハンドマッサージが持つ癒しの力を通じて、世代を超えた交流がなされ、人々が寄り添い合う社会が築けることが期待されます。今回の活動をきっかけに、地域内での自助活動がより広がり、持続可能なコミュニティの形成に寄与することを願っております。
このような活動を通じて、少しでも多くの方々に「ハンドマッサージ」のもたらす心の癒しを広めていきたいと思います。