日本人の恋愛満足度、3年連続最下位の悲劇
世界最大の世論調査会社であるイプソスが発表した「恋愛満足度調査2025年版」によれば、日本人の恋愛や性生活、さらには愛されていると感じることについての満足度が、30カ国中で最も低い結果となりました。これは3年連続のことです。この調査は、世界30カ国から23,765人を対象に行われており、日本の結果が際立っていることが顕著に示されています。
調査から見えた日本人の恋愛観
調査結果を詳しく見てみると、「恋愛や性生活」に対する満足度と「愛されている感」において、日本人はどちらも最下位。この結果には専門家も驚きを隠せません。特に、「パートナーや配偶者との関係」においては29カ国中27位であり、多くの国と比較して日本人がいかに恋愛に満たされていないかが浮き彫りになりました。
男女別の満足度データでは、恋愛や性生活、愛され感は女性の方がやや高い満足度を示している一方で、パートナーとの関係に関しては男女間で差は見られませんでした。これは、日本の文化的背景が影響を与えている可能性があります。
世代や収入による違い
世代別で分析すると、全ての世代で「パートナーや配偶者との関係」に対する満足度はほぼ同じであることが分かりました。つまり、日本のどの世代に属する人々も、基本的な恋愛観が揺らいでいないということです。
さらに、満足度と世帯収入の関係についても興味深い結果が見られました。全ての項目で高所得者ほど恋愛における満足度が高い傾向があり、これは世界的にも確認されている現象です。このデータは、経済状況が恋愛への満足度に大きな影響を与えていることを示唆しています。
生活者の声
この調査結果を受けて、イプソスのオンラインコミュニティでは様々なコメントが寄せられました。「夫婦になっても日々の感謝を伝えている」という40代女性の声や、「恋愛することで不安になる」と語る30代男性の意見が目立ちます。また、恋愛をしていないが「推し活」で疑似恋愛を楽しんでいるとする20代女性の声もありました。これは、新しい恋愛の形を模索している証とも言えるでしょう。
恋愛に対する日本の文化的視点
イプソス株式会社の代表取締役、内田俊一は今回の調査結果について、「日本は恋愛や性生活において最下位となったが、パートナーや配偶者との関係に対しては比較的高い満足度を示した。これは、言葉にしなくてもお互いの感情を汲み取る日本の文化が反映されているのかもしれない」とコメントしています。この言葉は、恋愛のカタチが時代と共に変わっても、日本人特有の人間関係を重んじる姿勢が依然として色濃く残っていることを示しています。
調査は今後も継続し、日本人の恋愛における変化を引き続き観察していくとのことです。
まとめ
恋愛に関する満足度は、文化や世代、収入によって影響を受けることがわかりましたが、最も重要なのは日々のコミュニケーションと相手への理解です。恋愛に満たされない状況が続く中、日本人はどのようにして恋愛やパートナーシップを再構築していくのでしょうか。今後の調査結果にも注目が集まります。