スタートアップ育成支援の拠点『SPROUND』が5周年を迎える
2025年9月28日、東京都港区にあるインキュベーションオフィス『SPROUND』が開業から5周年を迎えました。このオフィスは、日鉄興和不動産が運営し、DNX Venturesとの共同事業としてスタートアップの成長を支援し、コミュニティ形成を進めています。
『SPROUND』のコンセプトと役割
『SPROUND』は、品川駅から徒歩5分の場所に位置し、主にシード期のB2Bスタートアップを対象としています。その名は「芽吹く(sprout)」と「循環(round)」を組み合わせた造語で、スタートアップの成長と知識の還流を表現しています。開業後の5年間で、累計48社、約500名が利用し、70回以上のセミナーと180回以上の交流会を実施してきました。
日鉄興和不動産とDNXの共同事業者として、スタートアップの成長支援と地域経済の活性化を目指し、地方発スタートアップも含む多様な企業が集まるエコシステムの構築を進めています。特に品川エリアは、世界有数のテクノロジー企業が集まる場所であるため、スタートアップはここからイノベーションを取り入れやすい環境にあります。
開業からの実績
5年間の間に、利用スタートアップは事業成長を遂げることが期待され、すでに多くの企業が資金調達や人員拡大を実現しています。『SPROUND』では、企業の成長をサポートするためのプログラムやネットワークを提供しており、例えば開業時には9社・34名からスタートしたコミュニティが、現在では48社、約500名に拡大しました。これにより、地域のスタートアップが情報を収集し、事業を拡大するためのプラットフォームとしての役割を果たしています。
さらに、入居後のスタートアップの資金調達額は300億円を超え、シードからシリーズAへのステップアップを図る企業が数多く存在します。多くの卒業企業は、このプログラムを通じて成功を収め、次世代の起業家たちに貴重な経験を提供しています。卒業生は、ALUMNI WALLにその名を刻まれ、後進のサポートに携わっています。
成長支援のためのセミナーとワークショップ
『SPROUND』では、スタートアップが直面するさまざまな課題を解決するためのセミナーやワークショップが70回以上も開催されています。これらのイベントでは、成功を収めた経営者が、自身の経験を踏まえたリアルなストーリーをシェアし、次世代の経営者に学びを提供しています。また、セミナーの内容はアーカイブ化され、メンバー限定のナレッジポータルでいつでもアクセスできるようになっています。
コミュニティの力
スタートアップ同士のネットワークを深めるため、『SPROUND』はコミュニティ運営を強化しています。経営者座談会やランチ会、うえ、カジュアルな情報交換を促進するSPROUND BARやSPROUND部を通じて、利用者同士が気軽にコミュニケーションを図る場を提供しています。これにより、情報が循環し、知の還流が実現されることを目指しています。
特別なイベントの開催
『SPROUND』は5周年を祝うため、2025年9月30日に「Annual SPROUND Party 5th」を開催します。このイベントでは、現役の利用企業や卒業企業、パートナーとともに5年間の歩みを振り返り、今後のスタートアップ支援への展望を語ります。特にDNXの倉林陽氏による基調講演や、起業家同士のパネルディスカッションが予定されており、参加者は直接意見交換をしながら、より深い理解を得ることができます。
未来への展望
『SPROUND』はこれからも、スタートアップの成長を加速させ、東京・品川地域のビジネスエコシステムのさらなる発展に寄与することを目指します。次の5年に向けても、新たなアイデアと情熱を持った起業家が集まる場所であり続けることが期待されます。
SPROUNDポータルサイトでは、プロジェクトの詳細や参加企業リストなど、必要な情報が公開されています。興味のある方はぜひ訪れてみてください。