新山千春が『秘密のママ園』で語る、母としての20年と新しい家族の形
新しい未来のテレビ「ABEMA」が送る、現代のママたちの“本音”に深く寄り添う情報バラエティ番組『秘密のママ園』。この度、6月1日と8日に放送される第4話・第5話に、女優・タレントとして多方面で活躍する新山千春さんがスタジオゲストとして登場し、その飾らない言葉が大きな反響を呼んでいます。
1995年の「ホリプロタレントスカウトキャラバン」での特別賞受賞を皮切りに、長きにわたり芸能界の第一線で活躍してきた新山さん。しかし、彼女の人生は華やかなキャリアだけにとどまりません。一児の母として長年シングルマザーとして奮闘し、近年ではマッチングアプリを通じて出会った一般男性との再婚が大きな話題となりました。さらに現在、不妊治療と仕事を両立させるという新たな挑戦に踏み出しており、そのリアルな生き様は多くの女性たちに勇気を与えています。
20年間の母親としての歩みと“本音”への葛藤
番組出演にあたり、新山さんは約20年に及ぶ母親としての道のりや、家族との関係性の変遷について率直に語りました。特に印象的だったのは、SNSやブログが全盛期だった当時、「前向きな投稿ばかりを心がけ、本当の悩みを吐き出せずにいた」という告白です。「あの時、もっと正直に本音を言えていたら、きっともっと楽だったかもしれない」と振り返るその言葉には、多くの視聴者が共感したに違いありません。
かつて「more more happy」というタイトルでブログを毎日更新し、ポジティブなメッセージを発信し続けていた新山さん。読者からは「前向きになれた」といった喜びの声が寄せられる一方で、自身の中には子育ての悩みや不安が渦巻いていたと言います。その葛藤を包み隠して過ごした日々を思い返し、「もしあの時、もっと素直に気持ちを伝えられていたら、心がもっと軽くなっていたのかもしれません」と語る姿は、完璧に見える著名人もまた、私たちと同じように様々な困難と向き合っていることを教えてくれます。
マッチングアプリでの出会いが拓いた「新しい家族像」
シングルマザーとして娘さんを育て上げた新山さんが、再婚という大きな決断を下した背景には、娘さんの存在がありました。「娘が大人になった後、一人になる私自身の人生を心配していたようです」と明かす新山さん。新しいパートナーとの出会いは、彼女自身だけでなく、娘さんにとっても「安心できる存在が増えた」という喜びをもたらしたと言います。
マッチングアプリでの出会いを当初から娘さんに伝えていた新山さんですが、思春期の娘さんが新しいパートナーを受け入れてくれるか不安だった時期もあったそうです。時には、相手の幸せを願い別れを告げることもありました。しかし、その中で彼女が気づいたのは、「家族の形ができるまで、焦らずゆっくり時間をかける」ことの重要性でした。「時間を共有しながらゆっくりと築き上げてきた今の関係は、本当に良かったと心から思います」と語る新山さんの言葉は、新しい家族の絆を育む上での貴重な示唆を与えてくれます。
また、新山さんは自ら事務所に「マッチングアプリで出会ったことを公表したい」と申し出たと言います。その背景には、「こうした新しい家族の形を世の中に発信し、多様な家族像を広めたい」という強い思いがありました。そして、現在取り組んでいる不妊治療についてもオープンに語り、仕事と治療を両立しながら、さらなる新しい家族の形を築いていきたいと語る姿は、現代を生きる女性たちに大きな希望を与えています。
親として伝えたい価値観と、子育てのルール
新山さんが娘さんに特に伝えてきたのは、「思いやりの心」と「感謝の気持ちを忘れないこと」。「自分に正直に生きる」ことの大切さも繰り返し語り、祖父の教えである「どこまでも初心(1年生)の気持ちで、謙虚に生きなさい」という言葉も、自身が大切にしてきた価値観として紹介しました。さらに、「愛」「運」「縁」「恩」という「あいうえお」の四つの言葉の重要性も、娘さんに伝え続けてきたと明かしています。
シングルマザーとして仕事と育児を両立していた時期、新山さんが何よりも大切にしていたのは「土日は必ず休み、娘と遊びに出かける」というルールでした。日々、悩んでいることや学校での出来事を正直に話し合い、毎日「あなたのことを大事に思っているよ」という気持ちを言葉にして伝えていたと言います。叱る時も、膝と膝をつき合わせてまっすぐ向き合い、“ちゃんと伝える”時間を設けることを心がけていたそうです。
娘さんが夢を追いかける姿を間近で見守る中で、新山さん自身も親として成長できたと感じています。「これまでは心配する気持ちが強かったのですが、娘の挑戦をそばで見守るうちに、少しずつ“信頼すること”ができるようになってきた」と語る新山さん。心配するだけでなく、信じて任せるという変化こそが、母親として成長した証なのだと静かに語りました。
『秘密のママ園』が照らす現代の親のリアル
『秘密のママ園』は、「昔ながらのママ像」にとらわれず、自分らしい生き方や子育てを模索する現代の親たちのリアルな姿に迫る番組です。MCを務める滝沢眞規子さん、近藤千尋さん(※第4話・5話は新山千春さん)、峯岸みなみさんもまた、自身も母親であり働く女性。異なるバックグラウンドを持つ3人が、ママ目線で本音を語り合い、多様な価値観を持つ視聴者に寄り添います。
新山千春さんの登場により、現代の母親たちが抱える「キャリアと育児のバランス」や「パートナーシップとの向き合い方」といった、より深くリアルなトピックが掘り下げられます。彼女の経験から紡ぎ出される“ちょっとしたひとことが刺さる時間”は、多くの視聴者に共感と学びを与え、現代の親たちが抱える様々な課題に光を当てることでしょう。
新山千春さんが赤裸々に語った20年間の親としての歩みは、『秘密のママ園』が目指す「ママたちの心のサードプレイス」というコンセプトをより一層深めるものとなりました。彼女の勇気ある告白と前向きな姿勢は、今を生きる私たちに、自分らしく、そして正直に生きることの大切さを改めて教えてくれます。