株式会社Lincが3億円の資金調達を実現
東京都千代田区に本社を置く株式会社Lincは、外国人材が「日本に来て良かった」と実感できる社会を目指し、LINEヤフー株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルであるZ Venture Capital(ZVC)をリードインベスターとして3億円の資金調達を完了しました。この調達は、昨年に続いての2ラウンド連続でのリード出資となります。
調達の背景
現在、日本は少子高齢化の影響を受け、深刻な労働力不足に直面しています。特に飲食や介護、建設などの業界では人材が不足しており、企業が持続的に成長するためには、海外からの人材受け入れが不可欠です。日本政府も2024年までに最大82万人の特定技能外国人を受け入れる方針を示しており、Lincもこの国の動きに対応する形で「グロハブ」の機能強化に取り組んでいます。
AI採用プラットフォーム「グロハブ」の機能強化
Lincが提供するAI採用プラットフォーム「グロハブ」は、外国人材に特化した日本初のサービスです。このプラットフォームは、企業の求人情報と人材紹介会社のデータを組み合わせて最適なマッチングを実現します。
主な機能には、以下が含まれます。
- - マッチング精度の向上: AIが求人内容や採用データを学習し、候補者との相性をスコアリングします。これにより採用後の定着率が向上します。
- - 多言語対応コミュニケーション: システム内のAIメッセンジャーを使用することで、複雑な調整作業を簡素化し、迅速なレスポンスを実現します。
- - 情報管理の自動化: 書類の自動読み取り技術を活用し、情報のミスや漏れを防ぎます。
顧客からの支持
実際に「グロハブ」を導入している企業からは、プラットフォームの利便性と人材の質を評価する声が上がっており、今後もさらなるサポートを期待されています。ダイニングイノベーションやハイランドリゾートのような企業からの導入実績は、Lincのサービスが確かな信頼を得ている証拠です。
今後の展開
資金調達によって、Lincは以下のような戦略を進めていきます。
1.
AIプラットフォームの強化: AI技術を用いた面接や面談機能を導入し、採用の精度アップを目指します。
2.
R&Dセンター設立: 中国の北京に新しいR&Dセンターを設立し、AI開発を加速します。
3.
Super Appの構想: 外国人材の生活全般を支援するアプリケーションの開発を進め、彼らの社会定着を促進させます。
4.
地方創生との連携: 地域の自治体や企業との連携を強化し、地方での外国人材活用を進めます。
まとめ
最終的に、Lincは採用業務の枠を超え、外国人材が日本で快適に生活できる環境を整えることを目指します。日本の未来を支える多様な人材の受け入れと成長を手助けするため、引き続き新しい技術とアイデアを融合させながら挑戦を続けます。