エプソンが発表した新型大判インクジェットプリンター
エプソン販売株式会社は、商業印刷用途向けの大判インクジェットプリンターSureColorシリーズから、最新の昇華転写プリンター『SC-F9550/SC-F9550H』を2024年秋に、水性顔料インクを搭載した『SC-P20550L』を2024年7月29日に発売することを発表しました。この新商品は、それぞれの用途に特化した技術を盛り込み、高性能を実現しています。
昇華転写プリンターの特長
新たに登場する昇華転写プリンター『SC-F9550H』は、様々な商業用途に応えることができます。のぼり旗や垂れ幕、ファッションアパレル、さらにはアニメグッズやオーダーグッズの制作など、昨今の需要が高まる領域でも活躍します。特筆すべきは、そのインクセットの選択肢の多様性です。基本のシアン、マゼンタ、イエロー、高濃度ブラックに加え、蛍光イエローや蛍光ピンク、さらにはライトマゼンタ、ライトシアン、オレンジ、バイオレットの中から選べるため、顧客のニーズに応じた柔軟な対応が可能となっています。これにより特にアニメ関連の高画質プリントが求められる場面でのニーズにも応えられます。
また、1.33インチの大型プリントヘッドを搭載し、従来機よりも約1.3倍の印刷速度を実現。プリント品質を維持しつつ生産性が向上しているため、大量印刷が求められる商業印刷業界にとっては大きな進化と言えるでしょう。
水性顔料インク搭載プリンターの魅力
一方、新発売の水性顔料インク搭載プリンター『SC-P20550L』は、主に屋内サインやアート作品、アパレル業界での使用が見込まれています。この機種では、12色のインクセットを搭載しており、特に色域が広がるため、明るいグリーンや鮮やかなイエローの表現が可能です。従来のモデル『SC-P20050シリーズ』では再現が難しかった色合いも、より確かな品質でプリントできるようになりました。
さらに、このプリンターも大容量インクパック方式を採用しており、インクの交換回数が減少。これにより業務の効率化および環境負荷の低減にも寄与します。ビジネス面での利便性に加え、環境意識が高まる中でのエコロジカルなアプローチが、新たな顧客の支持を集める要因となるでしょう。
まとめ
エプソンの新型プリンター『SC-F9550/SC-F9550H』と『SC-P20550L』は、商業印刷の要求に応えるために高画質、効率性、環境への配慮を考慮して設計されています。これにより、プリント業界のさらなる成長と進化が期待されます。新商品の詳細に興味を持たれた方は、エプソンの公式ページをチェックしてみてください。