NTT Comとエクシングが新たなカラオケ体験を実現する実証実験を実施

進化するカラオケ体験〜NTT Comとエクシングの挑戦

日本のエンターテインメント文化の一部として君臨するカラオケ。その魅力はただ楽しむだけでなく、人と人をつなぐコミュニケーションの場としても大きな役割を果たしています。しかし、昨今のコロナ禍でリアルな空間での交流が難しくなり、カラオケ業界も厳しい局面を迎えました。そんな中、NTTコミュニケーションズ株式会社（以下、NTT Com）と株式会社エクシング（以下、エクシング）が新たなカラオケ体験を実現するための実証実験を行いました。

次世代通信カラオケの実証実験

2024年12月14日に、NTT Comとエクシングは「JOYSOUND X1」と呼ばれる最新のカラオケ機器を用い、IOWN APNという通信技術を活用したオンラインデュエットの実証実験を行いました。このプロジェクトの目的は、離れた場所にいる人同士が、まるで同じ空間にいるかのように歌える体験を提供することです。
実験には、NTT Comが提供したIOWN APNの通信環境と、エクシングの双方向通信を搭載したカラオケ機器が使われ、リアルタイムでのデュエットが評価されました。

実験の成果と新たな可能性

この実証実験では、音声の遅延をほぼ無きに等しい状態に抑え、2台のJOYSOUND X1が20ミリ秒程度の音声伝送速度を実現しました。数十キロ離れた環境でも、あたかも目の前にいるかのようにスムーズにデュエットが可能という、画期的な成果となります。カラオケの本来の目的である「つながり」をさらに深化させる新たな価値の創出が期待されています。
このオンラインデュエット実験には、Aicong【アイコン】というアーティストが参加し、その体験を通じても違和感なく歌唱できる環境を確認しました。

今後の展望

今回の実証実験を踏まえ、NTT Comとエクシングは新たなプラットフォームの構築を目指しています。IOWN APNに対応した次世代カラオケ機器の開発に向けた取り組みが始まり、離れた空間同士でリアルタイムにコミュニケーションを取ることで、カラオケというエンターテインメントの形を変える一覧となります。
その結果、カラオケが持つ本来の楽しさを、より多くの人と共有できる時代が到来することでしょう。