株式会社USEYAの技能伝承システム、JAPAN HR DX AWARDS特別賞受賞

株式会社USEYA、JAPAN HR DX AWARDS特別賞を受賞

2025年2月20日、株式会社USEYAとその子会社であるUSEYA ADVANCED INDUSTRY（以下UAI）は、JAPAN HR DX AWARDSにおいて特別賞を受賞しました。このアワードは、人材マネジメントのデジタル変革を促進する優れた取り組みを表彰するものであり、UAIが開発したスマートグラスとXR（拡張現実）技術を活用した「技能伝承システム」が高く評価された結果です。

技能伝承システムの概要

受賞した取り組みのタイトルは「テクノロジーによるモノづくりHRDX化への挑戦～デジタル技能伝承～」。このシステムは、物理的資源を再活用しつつ、技術伝承のモデルを新たに確立することに挑戦しています。具体的には、築50年の遊休倉庫を最先端のXRものづくり拠点へと生まれ変わらせて、デジタル技術を通じて技能の持続可能性を向上させています。

物理的資源の再活用

長年放置されていた倉庫を、XR技術を活用した新しいものづくり拠点に改修しました。この改修により、遠隔での協働や技能伝承が可能となり、人的資源や技術的資源を有効に活用する道が開かれました。従来の工場からの脱却を図り、多様な人材が参加できる生産環境の創出を目指しています。

技術的資源の持続性

特に注目すべきは、熟練した技術者の「手技」をスマートグラスを使用して可視化する技術です。学習者はその動きをリアルタイムで体験でき、このシステムにより対面での指導が難しい環境でも高い技能の継承が実現されます。これによって、技術の持続性が高まり、次世代の技術者が育成されることが期待されます。

人的資源の拡大

XR技術を活かしたオンラインものづくりシステムが導入され、従来の工場や作業現場に限定されない生産活動が可能に。地理的制約を超えて、多様な人材をものづくりに取り込む新たな環境が整えられ、労働人口の裾野を広げることに成功しました。

USEYA ADVANCED INDUSTRY（UAI）とは

UAIには、さまざまなデジタル機材、スマートグラス（HMD）、3Dスキャナ、3Dプリンタ、UVプリンタ、レーザー加工機、自動撮影システムなどが完備されており、デジタル技術を用いた共同作業が行える環境を提供しています。特に、リモートやオンラインでのデジタル機材の操作が可能なシステムは、ものづくりの新たな可能性を示しています。