NOSE SHOPが提供する香りの展覧会「浮茶:利休とバーのむこう」
2025年2月7日まで、東京・四谷のMikke Galleryで開催されている「浮茶:利休とバーのむこう」では、ガラス作品とアート香水を通して日本のお茶文化の新たなアプローチを提案しています。この展覧会は、Mikkeキュレーターズ・コンペティションの受賞者展として注目されており、体験型のインスタレーション「マインドフローティングお茶体験」が特徴です。
NOSE SHOPの役割とアートパフューマリー
展覧会には、香水の専門店NOSE SHOPが一部のブランドを出展し、アートのような香水体験を提供しています。「香水砂漠」と称される日本の香水市場に新しい風を吹き込んだNOSE SHOPは、普段は味わえない香りのセレクションを用意しており、その中で中森代表は「浮茶」のエッセンスを体験したことから寄稿もしています。彼は自身の体験を通じて、香り、温度、光、色などが一体となる感覚を楽しんだと述べています。
お茶と香水の融合体験
本展において実施されている「マインドフローティングお茶体験」では、訪れた人々が自らの感覚でお茶の世界を探求する機会を提供しています。参加者は、過去、現在、未来、異次元の4つのコースから選択でき、キュレーターの緑川氏による案内で「侘び」から「浮き」へのお茶の変遷を体感することができます。これにより、参加者は香水とお茶の融合による新しい体験を格別に楽しむことができます。
利休とバーの類似性
展覧会のタイトルにも掲げられている千利休とアルフレッド・バー。二人はそれぞれの時代においてミニマルな美を追求し、茶室や美術館など背景の違いを超えた共通項があるとされています。利休は侘茶を極め、バーは現代アートシーンを築いた。その両者の歴史的背景を踏まえ、訪れる人々はお茶の深みとモダニズムが交わる場を体験できるのです。キュレーター緑川氏は、これが新たな弁証法を生み出し、未来のアートを考えさせる瞬間だと語っています。
著名人の体験とコメント
この展覧会には各界の著名人が参加し、自身の香水体験をシェアしています。中森氏はその中で、香りの因数分解をやめた瞬間、全体として包まれる感覚を表現しており、その体験をSNSでも公開しています。彼の言葉からは、ふわっとした一体感が伝わってきます。
寄付とアートの未来
本展の主催は一般社団法人Open Art Labで、多くのアーティストが協力しています。各アーティストは、自らの視点から新たな香水やアートを展示し、来場者に体験を提供しています。NOSE SHOPは香りを通じて異なるアート表現を引き出す取り組みを行っており、会場の雰囲気も一層引き立てています。香水とアートのコラボレーションを通じて、訪れる人が新たな感覚を得ることが目指されています。
展示会概要
- - 会期: 2025年1月10日(金)─ 2月7日(金)
- - 場所: Mikke Gallery、東京都新宿区
- - 特別イベント: UKI-UKI 大茶会(2025年2月7日17:00~19:00)
多角的な視点から展開される「浮茶:利休とバーのむこう」は、ガラス作品とアート香水、そしてお茶文化の新たな合流地点となることでしょう。香道や茶の湯に興味がある方だけでなく、アートや香水に興味のある全ての方にとって、心地よい体験が待っています。