超広帯域SPDTスイッチ
2021-01-20 11:00:33

新日本無線、車載向け超広帯域SPDTスイッチの量産を開始

新日本無線株式会社は、東京都中央区を拠点とし、最新の技術を駆使して車載向けの超広帯域SPDTスイッチNJG1801BKGC-Aの量産をスタートしました。本製品は、AEC-Q100とVDA等の各種車載規格に準拠しており、特に車両のセキュリティシステムの進化に寄与します。

次世代の車載アプリケーションでは、RKE(Remote Keyless Entry)機能に加え、2.4GHz帯のBLE(Bluetooth Low Energy)や8.5GHzまでのUWB(Ultra Wide Band)が重要な役割を果たしています。これにより、従来のサブGHz帯のみならず、高度なセキュリティシステムの導入が進んでいます。これを支えるために、NJG1801BKGC-Aは広範囲の周波数に対応し、卓越した性能を備えています。

両規格への準拠は、車載部品が高温環境で使用されるために不可欠です。実際、動作温度が125℃に達する要求が増加しており、これまで以上に安定した性能が求められています。NJG1801BKGC-Aは、-40 to +125℃の動作温度範囲に対応し、その広範囲な特性により多様な環境下でも信頼性を発揮します。

特筆すべきは、このスイッチがサブGHzから最大8.5GHzという非常に広い周波数帯で動作可能な点です。具体的には、挿入損失は0.35から0.6dBで、アイソレーションは18から28dBという数値を示し、高い性能を誇ります。これはRKEやWiFi(2.4GHz及び5GHz帯)など、多様な用途で利用可能です。

さらに、この製品は0.5mmピンピッチかつウェッタブルフランク構造を持ち、自動外観検査が容易に行える設計です。これにより、効率的な組立プロセスが実現され、高品質な製品の提供が視野に入ります。さらに、VDA6.3プロセス監査に対応し、追加でPPAPドキュメントも準備できるため、顧客のニーズに柔軟に応えられます。

【特長】
  • - 広帯域動作: 0.3 to 8.5GHzの広い周波数範囲で、安定した性能を提供。
  • - 車載向けパッケージ: 0.5mmピッチかつウェッタブルフランクにより、実装が容易。
  • - 広動作温度範囲: AEC-Q100 グレード1に準拠し、125℃まで対応。

【製品スペック】
  • - 切替電圧: 3.0V typ.
  • - 低消費電流: 5.0μA typ.
  • - 挿入損失: 0.35 dB (0.3 to 2.5 GHz)
  • - アイソレーション: 28dB (0.3 to 2.5 GHz)
  • - パッケージサイズ: 1.6 x 1.6 x 0.78 mm

このNJG1801BKGC-Aモデルは、車載向けのRKE、BLE、UWBアプリケーションなど、多岐にわたる使用が期待されます。現在、量産体制が整っており、一層の需要増に応える準備が整っています。新日本無線の今後の展開にも注目です。

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会社名
日清紡マイクロデバイス株式会社
住所
東京都中央区日本橋横山町3番10号
電話番号
03-5642-8222

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