フェリス女学院大学、国内8大学目のフェアトレード大学に認定
フェアトレード大学認定事業を担う一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)が、このたび、フェリス女学院大学を国内8大学目のフェアトレード大学に認定しました。これにより、フェリス女学院大学はエシカル消費の象徴的存在として、持続可能な未来の創造に向けた新しい一歩を踏み出しました。
フェアトレードの理念を推進する大学
フェアトレード大学とは、フェアトレードの理念に賛同し、それを推進するための取り組みを行う大学に対して与えられる称号です。国内では2014年にこの制度が導入され、ペースを速めて大学に広がってきています。今回の認定は、フェリス女学院大学が定めた「フェリス女学院大学フェアトレード憲章」を基盤として、フェアトレード品販売や勉強会の開催など、積極的な活動を展開してきたことが評価されました。
この憲章では、より公平な条件で生活することを願う取り組みが強調されており、多くの学生や教職員がこの理念の実現に向け、前向きに活動しています。
フェリス女学院大学の取り組み
小檜山ルイ学長は、学長としてフェアトレード大学に認定されたことについて、「本学学生、教職員の取組みにより、日本の女子大として初めてフェリス女学院大学が認定されたことに心から感謝申し上げます」と述べました。その上で、ジェンダー視点からのフェアトレードの重要性に言及し、国際的にも深刻な課題であるジェンダー平等の実現に寄与する意義を強調しました。
FTFJ代表の内山大志氏も、「フェリス女学院大学の認定こそ、学生たちが『For Others』の精神にのっとり、フェアトレードを実践している証」と評価を寄せました。学生団体「KTS」の活動や様々な実践的学びの実績は非常に高く評価されています。
他大学と比較しての祝福
フェリス女学院大学は、これまでに認定された大学の中でも特に注目される存在です。最初に認定された静岡文化芸術大学を皮切りに、現在までに8大学がこの称号を得ています。認定には、持続的な取り組みや学生の主体的な活動が必要とされ、フェリス女学院大学の例はその理想を具現化しています。
教育と意識の変化
フェアトレード大学に認定されたことにより、フェリス女学院大学は、一層フェアトレードの重要性を学生たちに浸透させる役割を担うことになりました。教育活動の一環として、フェアトレード関連の勉強会やイベントを通じて、学生たちに意識を高める機会を提供しています。
まとめ
今回のフェリス女学院大学の認定は、未来の消費者たちがフェアトレードの価値を理解し、広めていくきっかけとなることが期待されます。学校の取り組みが更なる発展を見せ、社会全体に良い影響を与えることに寄与するでしょう。また、この認定が、国内のフェアトレード推進の一助となることを期待しています。