肌のくすみの正体とは?
花王株式会社ビューティリサーチ&クリエーションセンター(以下花王BRCC)は、20代から60代の女性を対象に実施した意識調査の結果、顔の肌にくすみを感じる割合がなんと84.7%に達することが判明しました。この調査で特に気になったのは、くすみを体感している女性の多くが、その原因を理解していないということです。
調査の概要
調査対象は10,000人の女性で、顔のくすみを感じる部位やその色合いに関しての見解が集められました。くすみを感じやすい部位は「目の下」「顔全体」「頬」が上位に挙げられており、色合いに関しては「茶色っぽい」ことが最も多く語られました。特に頬では61.7%が「茶色」を感じると回答しています。これは、くすみの色味が多岐にわたることを示しています。
くすみの原因に迫る
しかし、くすみの原因を知っていると答えたのはわずか10.3%であり、「わからない」と答えた人が過半数を占めています。年代ごとに見ても、20代は「睡眠不足」、30代には「紫外線」、40代以降では「加齢による変化」が主な原因とされることが浮かび上がりました。
花王の研究員は、くすみの主な要因として以下の二つを挙げています。
1.
メラニンによる色素沈着
紫外線や摩擦、慢性的な炎症などが原因で、生まれたメラニンが皮膚に長く留まることで、肌が茶色や黒色に見えるようになります。
2.
糖化による黄ぐすみ
糖分が体内でタンパク質と結合して生じるAGEsが蓄積し、肌に黄みを与えるもの。特に加齢や紫外線の影響を受けやすいです。
メイクによるくすみ対策
花王BRCCのメイクアップアーティストによると、くすみをカバーするためにはまずベースメイクが重要です。色補正効果のある下地を使い、黄ぐすみにはパープルやピンクを、茶色や黒ぐすみにはオレンジやベージュを選ぶと良いでしょう。続いて、コンシーラーを使い分けて特に気になる部分をカバーしていくスタイルが推奨されています。
ベースが整った後には、自分の個性を生かしたポイントメイクを楽しむ余裕も生まれます。メイクが整うことで、その日の気分も上がりますし、自分自身をより引き立たせる手助けとなるでしょう。
まとめ
肌のくすみを感じている多くの女性が、その原因をまだ理解していない中で、花王の研究者とメイクアップアーティストが導く正しい対策法が求められます。自分の肌の状態を理解することで、自信を持って日々を過ごすことができるはずです。健康的な肌を保つため、今一度、自分に合ったケアを見つけてみてはいかがでしょうか。