広告運用を支援する新時代の「AIオペレーション支援ツール」
株式会社キーワードマーケティングが新たに開発した「AIオペレーション支援ツール」は、広告運用業務の効率化を目指すウェブアプリケーションです。このツールは、株式会社ベクトルの子会社であり、東京都港区に本社を置く同社の九州佐賀支社で、社内のフィードバックを基に作られました。
背景と開発の経緯
開発に携わった九州佐賀支社の技術メンバーは、従来の業務における課題に取り組むことからスタートしました。特に、広告運用におけるルーティン業務が全体の35%を超えてしまうことの解決が求められていました。2018年に中途入社した副島誠斗氏は、自身の前職でのプログラマー経験を活かし、業務効率化ツールの開発に没頭。AIの活用が求められる中、社内での需要によって開発が進められました。
社内の安全を考慮し、生成AIの学習機能を制限することで情報漏洩のリスクを最小限に抑えて、ユーザーが誰でも簡単に使えるツールに仕上げることができたのです。
「AIオペレーション支援ツール」の10の機能
この新ツールには、業務の効率化を図るために設計された以下の10の機能が実装されています。
1.
誤字脱字チェック: 入力されたテキストの誤りを確認します。
2.
画像内テキスト抽出: 画像の中からテキストを抜き出します。
3.
スプレッドシートデータ解析: スプレッドシートからデータを取得し、指定した形式で出力します。
4.
関数アシスタント: ExcelやGoogleスプレッドシートの関数に関する解説を行います。
5.
画像生成: 入力されたテキストに基づいて画像を作成します。
6.
文章要約: 与えられたテキストを要約します。
7.
AIチャット: ユーザーがテキストを入力することでAIとの会話が可能です。
8.
音声文字起こし: 音声をテキストに変換します。
9.
Qiita内の記事検索: テキストに基づき、関連するQiitaの記事を検索します。
10.
プログラムレビュー: Google Apps ScriptやPythonのコードをチェックします。
これらの機能により、利用者は手間をかけずに明確な結果を得ることができます。
未来への展望
このツールはあくまでも社内向けであり、ユーザーからのフィードバックを基に日々改良が進められています。特に最近では、音声文字起こし機能が改善され、雑音に影響されずに文字を出力できるようになりました。今後も定期的にユーザーからの意見を収集し、さらなる開発・改善を行っていく予定です。
キーワードマーケティングの企業背景
キーワードマーケティングは2004年に設立され、1400社以上の顧客への支援実績を持つ運用型広告に特化した広告代理店です。ベクトルグループに参画し、広告とPRの知識を組み合わせることで、企業のマーケティング戦略に貢献しています。
この「AIオペレーション支援ツール」は、運用型広告の運用や検索エンジンマーケティングの領域において、大きな一歩となることでしょう。