TBSテレビが全ライン部長にシェアド・リーダーシップ研修を導入

TBSテレビにおけるシェアド・リーダーシップ研修

TBSテレビは、組織の未来を見据えた先進的な取り組みとして、全ライン部長及び室長を対象に「シェアド・リーダーシップ研修」を導入しました。この新しい研修プログラムは、2024年度から実施され、社員一人ひとりがリーダーシップを発揮できる環境づくりを目指しています。

シェアド・リーダーシップとは

シェアド・リーダーシップは、組織内のリーダーシップを特定の人に集中させるのではなく、全員で共有し合うことを重視したアプローチです。この方法論は、従業員が自らの意見やアイデアを自由に表現できる雰囲気を作り出すことで、より柔軟で創造的なチームを築くことを可能にします。それにより、各個人の特性や能力を最大限に引き出し、一体感のある組織作りを促進するとされています。

特別対談の内容

今回、TBSの取り組みの背景や期待される成果について、TBSホールディングスの執行役員である瀬戸口克陽氏が、組織開発や人材育成の専門家である立教大学の中原淳教授、リーダーシップ研究の専門家である日本大学の堀尾志保助教との特別対談を実施しました。対談では、シェアド・リーダーシップ導入に至った経緯だけでなく、その意義や今後の展望についても深く語られています。

特に、瀬戸口氏は「今の時代においては、メンバー全員がリーダーシップを発揮できる環境が必要だ」と強調。従来のピラミッド型組織ではなく、よりフラットなコミュニケーションの重要性が再認識される中、TBSテレビはどのようにこれを実現していくかが注目されます。

研修の目的と今後の展望

TBSが目指すシェアド・リーダーシップは、個々の成長だけでなく、チーム全体のパフォーマンス向上にも寄与します。研修を通じて、役職に関わらず全員が自らの役割を理解し、多様な視点を持つことで、より革新的なアイデアを生むことが期待されています。

また、中原教授は「この研修が社員たちの即戦力となり、課題解決の新たな手法を生み出すことにつながる」と述べ、将来的には組織全体の風土改革にもつながると示唆しています。さらに、堀尾助教は「リーダーシップは一部の特権ではなく、全員が持つべきスキルである」とし、今後の人材育成における新たな価値観を提唱しました。