プログラミング教育が特別支援教育の未来を拓く新刊リリース
2025年3月31日、くもん出版から新しい書籍『特別支援教育×プログラミングで拓く子どもたちの可能性』がリリースされました。本書は、特別支援教育におけるプログラミング教材「マタタ プロセット」の活用方法や実践事例を網羅しています。編集を担当したのは、著名な教育者たちである西端律子氏と爲川雄二氏。特別支援教育に携わる方々だけでなく、幅広い教育関係者にとっても必見の内容となっています。
「マタタ プロセット」とは?
「マタタ プロセット」は、家庭や学校、各種教育機関で使用されるSTEAM(科学、技術、工学、数学、芸術)教育に特化したプログラミング教材です。2020年に日本語版が発売され、現在では60ヶ国以上の国々で8000を超える教育機関で活用されています。子どもたちが手のひらサイズのロボットを使って、プログラミングを楽しく学べるように設計されています。
この教材では、プログラミング言語やPCは必要ありません。子どもたちはさまざまなブロックを組み合わせてロボットを操作し、プログラムや音楽を作成したり、図形を描いたりします。この過程で、論理的思考力や問題解決能力を自然に培うことができます。「マタタ プロセット」には、具体物を使っての学習という特性により、学びの壁を取り払う力があるのです。
特別支援教育の現場での活用
近年、特別支援学級や支援学校で「マタタ プロセット」が増えている理由は、プログラミングによる具体的な学びのアプローチが理解を助けるという実際の成果が報告されているからです。特に、PCやタブレットでの学習が苦手な児童にとって、身体を使ってのプログラミングは効果的です。また、友人と協力しながら学ぶことで、社会的スキルや協働力も養うことが可能です。本書では、具体的な授業実践として、6つの事例が紹介されています。失敗を恐れずに自発的に学ぶ子どもたちの姿は、読者にとって感動的なものとなるでしょう。
教育の未来を形づくる取り組み
本書では、特別支援教育におけるプログラミングの現状や未来、期待される効果や意義についても触れています。特に、KUMONが取り組んでいる特別支援教育関連のプロジェクトについても解説しており、教育現場での実践が教育界全体にどのような影響を与えるかを考えるきっかけになります。
子どもたちがプログラミングを通じて新しい学びの可能性を見出す姿を、この書籍から感じ取っていただければ幸いです。プログラミング教育が特別支援教育において果たす役割は大きく、今後の教育シーンでの大きな武器となるでしょう。
EDIX東京展への出展
また、「マタタ プロセット」を体験できる機会として、2025年4月に東京ビッグサイトで開催される「第16回EDIX東京展」に出展します。このイベントでは、実際にロボットを動かしたり、教材の使い方を学んだりすることができます。興味をもたれた方は、ぜひブースにお立ち寄りください。
まとめ
この新刊『特別支援教育×プログラミングで拓く子どもたちの可能性』は、特別支援教育とプログラミングの融合を通じた新しい学びの形を提示しています。全ての子どもたちの可能性を広げるための貴重なリソースとなるでしょう。本書は、誰もが自分のペースで学び続けることができる教育の未来を形作る、重要な一冊です。