ドローンとAIで進化するブルーカーボン調査、国内初のJブルークレジット認証取得

ブルーカーボン調査の新たな一歩

一般社団法人BlueArchが、ドローンとAI技術を組み合わせて、ブルーカーボン生態系の調査手法を開発し、注目されています。その成果が先日、国内初のJブルークレジット®の認証を取得したことが明らかになりました。この取り組みは、気候変動対策や海洋生態系の保全に寄与するものとして、大きな期待が寄せられています。

ブルーカーボンとは

ブルーカーボンとは、海洋の植物が吸収する二酸化炭素（CO2）のことで、主に海藻やマングローブなどが関与しています。海洋生態系は、CO2を長期間貯蔵できる特性を持っているため、気候変動対策として非常に重要です。また、これらの生態系は魚類の産卵場としても機能し、多様な生物を支える役割も果たしています。

新しい調査手法の開発背景

従来のブルーカーボン量の測定には、広大な調査エリアの現地調査が必要で、時間やコストがかかるという課題がありました。これに対し、BlueArchは新たにドローンとAIを用いることで、効果的かつ正確な評価手法を開発しました。

水中ドローンとAIの活用

2024年9月には、神奈川県横須賀市で水中ドローンを活用し、カジメの被度調査を実施しました。調査では、水中カメラを用いてカジメ生態系を撮影し、その画像データを基にAIが被度を算出。これにより、広範囲のデータを効率よく取得し、正確な評価が可能になりました。この手法は、従来の潛水調査に比べて大幅な効率化とコスト削減を実現することができます。