商船三井が切り拓く新たなデジタルインフラ
商船三井は、近年急増するデータセンターの需要を受け、独自の洋上データセンター事業構想を発表しました。この取り組みは、特に生成AIや動画配信の需要が高まる中で、都市部において土地や電力、さらには冷却水の不足が課題となっている現状を踏まえたものです。
セミナー概要
この構想について詳しく知る機会として、2025年10月30日(木)にセミナー「商船三井の洋上データセンター事業構想」が開催されます。講師は株式会社商船三井 LNG・エタン事業群の馬田親輔氏が務め、午後1時から3時までの間、紀尾井フォーラム(東京都千代田区)で実施されます。会場受講のほか、Zoomでのライブ配信及びアーカイブ視聴も可能です。
データセンター市場の現況
セミナーでは、まずデータセンター市場の現状と課題について議論されます。近年、市場は急成長を遂げていますが、特に都市地域では土地の確保が困難であり、その結果、データセンターの新設が遅々として進まない状況が続いています。これにより、データ供給の需給バランスが崩れつつあり、商船三井はこの構造的な課題を解決するための革新的なアプローチを提案しています。
発電船との連携
商船三井が計画している浮体式データセンター(Floating Data Center)は、中古船を改造し、発電船から電力を供給するという仕組みを取り入れています。このように、電力供給などのインフラを一貫して提供することで、効率的かつ持続可能なデータ運営を可能にします。特に、世界最大級の船隊規模と、浮体式ガス貯蔵 ・再ガス化設備(FSRU)での経験が活かされます。
FDCビジネスモデルの詳細
セミナーでは、商船三井によるFDC(Floating Data Center)のビジネスモデルについても詳細に説明されます。このモデルは、データセンターの運営を単なるインフラ提供にとどまらず、付加価値を創造するサービスとして展開していくことを目指しています。
地域別ユースケースと今後の展望
さらに、FDCの設計や建造に関するコンセプト、それぞれの地域・国におけるユースケースなども取り上げられ、今後の展望についても議論されます。参加者は質疑応答の時間も設けられており、名刺交換を通じたネットワーキングの機会も提供されます。これは、ビジネスシーンにおける貴重な情報交換の場となるでしょう。
最先端の情報を提供するSSK
このセミナーは、新社会システム総合研究所(SSK)が主催しています。SSKは創業以来28年以上にわたり、法人向けのビジネスセミナーを年間約500回開催し、多様なビジネス情報を提供してきました。セミナーを通じて、参加者は最新のマーケティング戦略やテクノロジーについて学べる貴重な機会が得られます。
このセミナーは、商船三井の資源と知見を基にした新たなデジタルインフラの提案を通じて、データセンター市場の未来を見据えた重要な議論が交わされる場となることが期待されています。事前登録をお勧めいたします。