イベントレポート:オリィ研究所とTOKYO EDUCATION LABの共同企画
2025年7月7日、株式会社オリィ研究所(以下、オリィ研究所)と株式会社TOKYO EDUCATION LAB(以下、TOKYO EDUCATION LAB)は、「教室から社会へ。生徒のまなざしを社会課題に向ける授業設計とは?」をテーマとしたイベントを開催しました。このイベントは、探究授業に対する関心を持つ教師や、デジタル化が進む学校での新たな教育手法に興味を持つ教職員が集まる機会となりました。
参加者と登壇者
イベント当日は、教職員や修学旅行関係者など、多種多様な参加者が集まり、交流が図られました。
登壇者には、以下の方々が名を連ねました:
1. 金井 隆行 氏 (TOKYO EDUCATION LAB代表取締役、iU情報経営イノベーション専門職大学 客員教授)
2. 相嘉 駿甫 (オリィ研究所事業開発部 責任者)
3. 伴 有花子 (オリィ研究所)
探究授業の重要性
第一部では、金井氏と相嘉氏が、それぞれの企業の取り組みを紹介しました。金井氏は修学旅行と総合的な学習を融合させた授業設計について触れ、教育の変化に対する課題感を感じている教師が多いことを強調しました。それに続いて相嘉氏は、オリィ研究所が掲げる「人類の孤独を解消する」という使命を紹介し、分身ロボットOriHimeの役割についても言及しました。
特に、探究の時間と大学入試改革がどのようにリンクしているのかを問い、学ぶ姿勢の変化が求められていることを示しました。合計で約90%の教師が、授業案作成における挑戦を感じている中で、どうすれば生徒がより主体的に学ぶ環境を整えることができるかが重要な課題であると語りました。
実践的な教育プログラムの模擬体験
第二部では、参加者が「教育プログラム(修学旅行・校外学習プラン)」の模擬体験を行いました。各テーブルにはOriHimeが配置されており、実際にパイロットとして活動する担当者が参加者と対話しました。
OriHimeによる操作体験を通じて、参加者は授業での活用イメージを膨らませ、より深い理解を得る機会が提供されました。
オリィ研究所では、教育プログラムを通じて「社会について主体的に考える」ことを重視しており、今後もこのようなイベントを開催することで情報発信を続けていく意向を示しています。
教育プログラムの概要と今後の展望
オリィ研究所が展開する教育プログラムは、様々な社会課題と向き合うためのきっかけを提供するものです。その内容には、障害や病気がある方々が講演する「OriHimeパイロット」としての活動が含まれており、学生たちが何ができるのかを考える機会を提供しています。このような活動を通じ、彼らは生徒がよりインクルーシブな社会を築く一助となることを期待しています。
まとめ
このイベントは、単なる教育のスタイルを模索するだけでなく、未来の社会を担う生徒たちに根源的な問題意識を持たせる重要な機会となりました。オリィ研究所とTOKYO EDUCATION LABは、今後も探索的な学びをテーマにしたプログラムを推進し、次世代の教育のあり方を模索していくことが期待されます。