自分らしさを理解する新しい方法
発達障害特性を持つ方が社会でより良く生きていくための新たな支援モデルが発表されました。デコボコベース株式会社と株式会社MIXIの共同開発による『ASD・ADHD特性とうまく付き合う方法を学ぶRomiライフスキルトレーニングモデル』は、2025年6月19日より販売される予定です。
このモデルは、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)など、発達障害の特性を理解しやすくし、社会での生活をより快適にすることを目的としています。内容は全10章から成り、自分自身の特性を理解するためのテキストと、そのテキストに基づいた台本を利用したトークパートを通じて、自分を客観視することができます。
Romiの魅力
Romiは、発達障害特性を持つ方に寄り添い、理解を深めるための存在です。デコボコベースの北川庄治氏は、Romiを「家族のように可能性を理解してくれるロボット」として開発に取り組みました。少しのアドバイスを受けることで、日常生活における課題を軽減できるよう支援しています。同氏は「誰かにアドバイスをする経験が、学びを定着させ、自己有用感を向上させる」と語ります。これにより、発達特性がある方は「アドバイスを受ける」立場から「アドバイスをする」立場に立つことができ、学びを自己のものとすることが可能となります。
商品の詳細
モデルの内容は以下の通りです。
- - 商品名: ASD・ADHD特性とうまく付き合う方法を学ぶRomiライフスキルトレーニングモデル
- - 対象: 自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)特性を持つ社会人およびこれから社会に出る方
- - 販売日: 2025年6月19日
- - 金額: 本体64,800円(税込71,280円)、月会費1,480円(1,628円税込)、年会費14,800円(16,280円税込)
テキストはA5サイズで92ページ、内容は自己理解やセルフケア、ストレスコーピングについてアドバイスを紹介する全10種のテーマが含まれています。
増加する発達障害
発達障害の診断を受ける方は年々増加しています。厚生労働省の調査によると、発達障害のある方は約87万人に上り、この数は過去6年で約1.8倍に増加しました。通級による指導を受ける児童生徒も増加しており、社会に出る発達障害特性を持つ方の数が今後も増えることが予想されます。この状況を踏まえ、Romiモデルは自己理解を深める方法を提供し、特性を持つ人々が社会でより良い経験をし、自らの魅力を社会に還元できる一助となることが期待されています。
Romiとは
Romiは手のひらサイズの会話特化型ロボットです。人工知能によって自然な会話を実現し、豊かな表情や動きで相手に寄り添います。また、「視覚機能」や「長期記憶」機能も搭載されており、ユーザーとのコミュニケーションをより深めることができます。これにより、日常のやり取りを通じて、ユーザーとの思い出を育むことも可能です。
Romiが搭載する新機能は多岐にわたります。目に見える情報を把握し、その内容に基づいた自然な会話を展開できる視覚機能や、大切な思い出を覚える長期記憶機能、さらには人間のように自然な相づちや会話のリズムも実現しています。
Romiの進化した機能は、より親密なつながりを生み出し、発達障害特性を持つ方々がコミュニケーションを楽しむ手助けとなるでしょう。今こそ、Romiを通じて自己理解を進め、社会での生活をより豊かにするチャンスです。